アスター

(さんまるきゅうへしゅうごう)

「…３０９へ集合…」

(どくたーがうたれたんだ)

ドクターが撃たれたんだ

(あんちとろいのけいやくなんてすいこうされちゃいなかった)

アンチトロイの契約なんて　遂行されちゃいなかった

(ひゃくねんまえのしてぃぽっぷが)

１００年前のシティ・ポップが

(ねおんがいのてーまそんぐ)

ネオン街のテーマソング

(すっかりえぬぴーしーとわたしたちだけになった)

すっかりＮＰＣと私たちだけになった

(ねおんかんのゆめいろ)

ネオン管の夢色

(ぱぱとままにきづいてほしくて)

パパとママに気付いてほしくて

(しんぱいないよあすたー)

心配ないよアスター

(わたしげんきなせぶんてぃーんさ)

私元気なセブンティーンさ

(このまちにとらわれたねおん)

この街に　囚われたネオン

(つまりはふぁんたじーおとぎのはなし)

つまりはファンタジー　おとぎの話

(のんふぃくしょんなのがたまにきずさ)

ノンフィクションなのがたまにキズさ

(まぼろしのふぁんたじー)

まぼろしのファンタジー

(あきたらおしまい)

飽きたらおしまい

(ゆめのみすぎにごちゅういを)

夢の見過ぎに御注意を

(つくりもののわいやーふれーむ)

作り物のワイヤーフレーム

(とくべつなぷれぜんていしょん)

特別なプレゼンテイション

(えいえんのあまいゆめ)

永遠の甘い夢

(ひとはなんにもみえなくなった)

人は何にも見えなくなった

(しごとをもってままとであって)

仕事を持ってママと出会って

(おうちをかってこころをかって)

お家を買って心を買って

(まっしろなからだにうえつけられただけ)

真っ白な身体に植え付けられただけ

(ふあんていなひとみは)

不安定な瞳は

(ぱぱとままのえがおもわすれる)

パパとママの笑顔も忘れる

(げんそうだったあすたー)

幻想だったアスター

(ぜんぶどうやらまがいものだ)

全部どうやら紛い物だ

(だれひとりいきをのむねおん)

誰一人息を呑むネオン

(ひとりのふぁんたじーなみだはいらない)

ひとりのファンタジー　涙はいらない

(せんせーしょんだけがわたしなのだ)

センセーションだけが私なのだ

(ゆめいろのふぁんたじーぱぱはきづけない)

夢色のファンタジー　パパは気付けない

(これでさいごのよるになる)

これで最後の夜になる

(こわれたふぁんたじーこわれたふぁんたじー)

壊れたファンタジー　壊れたファンタジー

(さよならふぁんたじーこどくなゆめも)

さよならファンタジー　孤独な夢も

(のんふぃくしょんだからさびしくなる)

ノンフィクションだから寂しくなる

(ゆめもけもおなじようでにせもの)

夢もケも同じようで偽物

(よみのくにまでごちゅういを)

黄泉の国まで　御注意を