ピアノ×フォルテ×スキャンダル

(ありふれたわたしというこんちぇるとを)

ありふれた私という協奏曲（コンチェルト）を

(なぞらえるひび)

なぞらえる日々

(それとなくたくとにあわせれば)

それとなく指揮棒（タクト）に合わせれば

(ほしょうされるはーもにー)

保証される調和（ハーモニー）

(だうんびーと)

ダウンビート

(わりとすといっくでくらしかるなゆうとうせい)

割とストイックで古典的（クラシカル）な優等生

(でもあっぷびーとはあどりぶでいかなきゃたいくつでしょう)

でもアップビートはアドリブでいかなきゃ退屈でしょう

(すこあどおりのにちじょうに)

楽譜（スコア）通りの日常に

(かれゆくこのいのちならば)

枯れゆくこの命ならば

(いっそはいとくのうずにおぼれてしまいたい)

いっそ背徳の渦に溺れてしまいたい

(そのゆびにひかるあいのあかしさえ)

その指に光る愛の証さえ

(きえいりそうなほどやさしく)

消え入りそうな程優しく

(ささやいたことばは)

囁いた言葉は

(きんだんのせれなーで)

禁断の小夜曲（セレナーデ）

(２７じひとみをとじれば)

27時　瞳を閉じれば

(おもうのはあなたのことばかり)

想うのはあなたの事ばかり

(そんなのよくないよだなんて)

そんなの良くないよだなんて

(ともだちはいうけれど)

友達は言うけれど

(そんなことばじゃわたしのかわきがうるおうことなどはない)

そんな言葉じゃ私の渇きが潤うことなどはない

(かわいげないせりふでぷれいがみだれだす)

可愛げ無い台詞で演奏（プレイ）が乱れだす

(ちらばったすこあのうえ)

散らばった秩序（スコア）の上

(ひびわれたあいがくだけちるそのまえに)

ひび割れた愛が砕け散るその前に

(きすでつなぎとめて)

キスで繋ぎ止めて

(まわりはじめたらぷそでぃ)

回り始めた狂詩曲（ラプソディ）

(かそくするあいのりずむつきつめて)

加速する愛のリズム　突き詰めて

(たしかめあうように)

確かめ合うように

(こんやはふぉるてしもでもいい)

今夜はフォルテシモでもいい

(つよくつよくだきしめて)

強く強く抱き締めて

(かさなりあうこのこえは)

重なり合うこの声は

(やみにとけてきえていくから)

闇に溶けて消えていくから

(きっとだいじょうぶよ)

きっと大丈夫よ

(なにもわるいことじゃない)

何も悪いことじゃない