好きと言われた日

(いまごぜんさんじさんじゅうにふん)

今午前三時三十二分

(ねむれないわたしはかんがえる)

眠れない私は考える

(このちきゅうにすまういのちのかずのこと)

この地球に住まう命の数のこと

(だれしもこういうよるがあるのだろうかということ)

誰しもこういう夜があるのだろうかということ

(ひつじとやぎのちがいがわからないということ)

羊と山羊の違いがわからないということ

(あしたのてんきのこと)

明日の天気のこと

(はれたらいいなということ)

晴れたらいいなということ

(でもあめもきらいじゃないということ)

でも　雨も嫌いじゃないということ

(めをつぶってもめぐるじしょう)

目をつぶっても巡る事象

(なすがままとめどなくおもう)

なすがままとめどなく思う

(きっといつのひかわたしは)

きっといつの日か私は

(わたしでいられなくなってしまうけど)

私でいられなくなってしまうけど

(いちびょう、にびょう、いきをしてる)

一秒、二秒、息をしてる

(どうしてあんなこときみはいったの)

どうしてあんなこと君は言ったの

(さんびょうめはこころきえて)

三秒目は心消えて

(わたしはずっとかんがえていると)

私はずっと考えていると

(わからなくって)

分からなくって

(ねむれない、ねむれない、ねむれない)

眠れない、眠れない、眠れない

(とけいはよじよんじゅうにふん)

時計は四時四十四分

(あんがいよくあるこのじかん)

案外よくあるこの時間

(めいしんそれってかんちがい)

迷信それって勘違い

(このきもちもほんとうじゃない)

この気持ちも本当じゃない

(わたしがあしたいなくても)

私が明日いなくても

(せかいはなにひとつかわらないけど)

世界は何一つ変わらないけど

(いちびょう)

一秒

(にびょう)

二秒

(さんびょうめでいきをとめた)

三秒目で息を止めた

(しんぞうのおとがひびいてるからだじゅう)

心臓の音が響いてる体中

(ごじゅうびょうめでくちをあけた)

五十秒目で口を開けた

(むねがくるしくなったままで)

胸が苦しくなったままで

(わたしはおもう)

私は思う

(きみのこと、きみのこと、きみのこと)

君の事、君の事、君の事

(このかんじょうはなに)

この感情は何

(いちびょう、にびょう、いきをしてる)

一秒、二秒、息をしてる

(どうしてあんなこときみはいったの)

どうしてあんなこと君は言ったの

(さんびょうめはなにもなくて)

三秒目は何もなくて

(こうしてずっとかんがえていたら)

こうしてずっと考えていたら

(うれしくって)

嬉しくって

(なみだがね、なみだがね、こぼれたの)

涙がね、涙がね、こぼれたの