Swan

(あいをうたうそぶりみせられながら)

愛を歌うそぶり みせられながら

(ぼくはまただまされあふれたことばながめた)

僕はまた騙され 溢れた言葉眺めた

(またあえるの)

「また会えるの？」

(わかったときすでにおそし)

「わかった」時、既に遅し

(いだいてたぎもんふがみみもとちかくであざわらう)

抱いてた疑問符が耳元近くで嘲笑う

(すぴーどらいとせんえがく)

スピードライト 線、描く

(しゅとこうにといつめる)

首都高に問い詰める

(ぼくはどうしたらいいの)

「僕はどうしたらいいの？」

(のうりにがらすのはへんをちらばせて)

脳裏にガラスの破片を散らばせて

(あさいいたみがよるけずって)

浅い痛みが夜削って

(おともなくおともなくあしばたつかせ)

音もなく、音もなく、足バタつかせ

(あいをうたうそぶりみせられながら)

愛を歌うそぶり 魅せられながら

(ぼくはまただまされあふれたことばでといた)

僕はまた騙され 溢れた言葉で問いた

(またあえるの)

「また会えるの？」

(わらったといきをもらすきえかけのつきのした)

笑った吐息を漏らす 消えかけの月の下

(おどるまちのはだのうえ)

踊る街の肌の上

(とたんにあかいろのせりふがとびちって)

途端に赤色のセリフが飛び散って

(ふかいきずがよるおぎなって)

深い傷が夜補って

(おともなくおともなくおどりあかした)

音もなく、音もなく、踊り明かした

(あいをおどるそぶりみせつけながら)

愛を踊るそぶり 魅せつけながら

(あからさまにうそぶきあふれんばかりのうたごえで)

あからさまに嘯き 溢れんばかりの歌声で

(またあえぐの)

また喘く゛の？

(あいをうたうそぶりみせつけながら)

愛を歌うそぶり 魅せつけながら

(ひとおもいにこうとどめをさして)

ひと思いに、こう、とどめを刺して

(あけすけなそらえがきたくて)

明け透けな空 描きたくて

(あおいろしぼってなきだした)

青色絞って泣き出した

(ちまなこになってかききった)

血眼になって描き切った

(おわったとたんにはっとなって)

終わった途端にハッとなって

(うだったろめんにたおれこんで)

うだった路面に倒れ込んで

(わらえなくなったかおをぬりつぶした)

笑えなくなった顔を塗り潰した

(あいをうたうそぶりみせあえたから)

愛を歌うそぶり 魅せ合えたから

(ぼくはおどりをやめてあふれたことばながした)

僕は踊りを止めて 溢れた言葉流した

(もうさようなら)

「もうさようなら」

(あいをうたうそぶりみせつけながら)

愛を歌うそぶり みせつけながら

(ひとおもいにこうとどめをさして)

ひと思いに、こう、とどめを刺して