ABC[罪と罰-神様のアリバイ-]

(いわれなきつみにとわれさばかれたおとこがいる)

謂われ無き罪に問われ　裁かれた男がいる

(かみよきこえているのかむじつのひつうなさけびが)

神よ聞こえているのか　無実の悲痛な叫びが

(くらいへやのなかうつろなひとみのままかわいたなみだをにぎりしめ)

暗い部屋の中　虚ろな瞳のまま　乾いた涙を握りしめ

(こどくにみずからいのちをやめるまえにこえをふるわせてかれはつぶやいた)

孤独に自ら　命を辞める前に　声を震わせて　彼は呟いた

(「それでもぼくはやってない・・・」)

「それでも僕はやってない・・・」

(かみよあなたがくだしたこたえはおしえたせいぎとはなに)

神よあなたが下した答えは 教えた正義とは何

(このこえがとどいたとしてもかれのいたみはきえない)

この声が届いたとしても 彼の傷みは消えない

(つごうよくしんじつをねじまげたやつがいる)

都合良く真実をねじ曲げた奴がいる

(かみよなにをみていたひとのふこうでしよくをこやしてる)

神よ何を見ていた　人の不幸で私欲を肥やしてる

(てきとうなしどうしゃいいかげんなますめでぃあけんりょくはいつもわらいながら)

適当な指導者　いい加減なマスメディア　権力はいつも笑いながら

(「かみはたすけもしないだがてんばつもあたえない)

「神は助けもしない　だが天罰も与えない

(つみをさばくのはひとがつくったほう」)

罪を裁くのは　人間が創った法」

(かみよあなたはさばきのけんげんをなぜひとにあたえたのですか)

神よあなたは裁きの権限を なぜ人間に与えたのですか

(ひとはみなはかなくてよわくずるくあざといたましい)

人は皆 儚くて弱く ズルくあざとい 生き物

(せいぎはかつのかかったものがせいぎかてんしもあくまもかみひとえ)

正義は勝つのか　勝ったモノが正義か　天使も悪魔も紙一重

(じだいがちがえばころしさえたたえられてかなしくひとことだれかがいった)

時代が違えば殺しさえ讃えられて　悲しく一言誰かが言った

(「かみなどそんざいしない・・・」)

「神など存在しない・・・」

(とどかないならいのりなどしないただむなしくひびくだけ)

届かないなら祈りなどしない ただ虚しく響くだけ

(このこえがとどいたとしてもくりかえしのつみとばつ)

この声が届いたとしても くり返しの罪と罰

(かみよあなたがくだしたこたえはほんとうのせいぎとはなに)

神よあなたが下した答えは 本当の正義とは何

(ひとはみなはかなくてよわくずるくあざといたましい)

人は皆 儚くて弱く ズルくあざとい 生き物