Loveletter

(かきだしはとうとつでにまいめからよんでしまったのかと)

書き出しは唐突で二枚目から読んでしまったのかと

(すこしだけあせったよだけどあってた)

少しだけ焦ったよ　だけど合ってた

(はなしかけてくれるようにはじまったぶんしょうは)

話しかけてくれる様に始まった文章は

(あたしのみみのあたりをあつくさせたよ)

あたしの耳の辺りを熱くさせたよ

(うれしくてみぎてでくちをふさいだはずかしくてなんどもわらってしまった)

嬉しくて右手で口を塞いだ　恥ずかしくて何度も笑ってしまった

(かんじょうはあたしのいしをこえてゆれる)

感情はあたしの意志を超えて揺れる

(なんどもなんどもなんどもよみかえそうかだけどそんなによんだらあなたはいやかな)

何度も何度も何度も読み返そうか　だけどそんなに読んだらあなたは嫌かな

(なんどもからだにはいってくることばがくるしい)

何度も体に入ってくる言葉が苦しい

(ねぇいったいどれくらいこころのなかをしれたのだろう)

ねぇ一体どれくらい心の中を知れたのだろう

(あなたがこのてがみをかいたのはもうかこ)

あなたがこの手紙を書いたのはもう過去

(もじをまちがわぬようにていねいにかこうとおもうとわすれそうつめたいゆびさき)

文字を間違わぬように丁寧に書こうと　思うと忘れそう　冷たい指先

(たいせつにちゃんといいたいのにうまくでてこない)

大切にちゃんと言いたいのにうまく出てこない

(なんどもなんどもなんどもよみかえしたらとまらないよるのるーぷ)

何度も何度も何度も読み返したら　止まらない夜のループ

(あなたがうかんでなんどもとまるときのなかあたしはねむれない)

あなたが浮かんで何度も　止まる時の中あたしは眠れない

(なんどもなんどもなんどもよみかえそうかだけどそんなによんだらあなたはいやかな)

何度も何度も何度も読み返そうか　だけどそんなに読んだらあなたは嫌かな

(なんどもからだにはいってきてしまうの)

何度も体に入ってきてしまうの・・・

(いちにちいちにちじかんがすぎていってもこのぶんしょういろどる)

一日一日時間が過ぎていってもこの文章彩る

(いとしいことばをどうかあなたがいまもおもってくれていますように)

愛しい言葉をどうかあなたが今も思ってくれていますように

(ではさようなら)

ではさようなら