BABEL

(「こいしいこいしい。」とよわらせては、くるしみにゆがむかおがうれしい)

「恋しい恋しい。」と弱らせては、苦しみに歪む顔が嬉しい

(ごめんね、なくほどにおもって？)

ごめんね、泣く程に想って？

(そのおもいがえがおのそざいをつくるから)

その想いが笑顔の素材を創るから

(まちがいなくきみがこわれていても、あえてしゅうりにはださないだろう)

間違いなく君が壊れていても、敢えて修理には出さないだろう

(「きみにあうために、あいしあうために、うまれてきたんだよ。」)

「君に会うために、愛し合うために、生まれて来たんだよ。」

(ねじをとばして、こしょうしたきみはささぐ－すべてをぼくにください－)

ネジを飛ばして、故障した君は捧ぐ-全てを僕に下さい-

(「さびしいさびしい。」がききたいから、いじわるい”きょひ”をゆるしてほしい)

「寂しい寂しい。」が聞きたいから、意地悪い”拒否”を許して欲しい

(ごめんね、はくほどにおもくて)

ごめんね、吐く程に重くて

(そのおもさがきみとのてんびんをたもつから)

その重さが君との天秤を保つから

(いつでもけせるようにあいをえんぴつでしたがきしていたけど、)

何時でも消せる様に愛を鉛筆で下書きしていたけど、

(”ゆめ”ってたいとるのえにひつようふかけつな”てーま”をみつけたんだ)

”夢”ってタイトルの絵に必要不可欠な”テーマ”を見つけたんだ

(ひとのすがたのままかけないなら、ひふをぬぎすててなんにでもなろう)

ヒトの姿のまま描けないなら、皮膚を脱ぎ捨てて何にでもなろう

(「”きみ”といういろをなくしてしまう・・・)

「”君”と云う色を失くしてしまう・・・

(ならいっそころしてよ。ぼくをころしてよ。」)

ならいっそ殺してよ。僕を殺してよ。」

(「きみにあうために、あいしあうために、うまれてきたんだよ。」)

「君に会うために、愛し合うために、生まれて来たんだよ。」

(かんせいさせたこのえのうらにかくす)

完成させたこの絵の裏に隠す

(－すべてをぼくにください。－)

-全てを僕に下さい。-

(きのみじかいぼくはまてないから、よていをくりあげ、こじあけるはな)

気の短い僕は待てないから、予定を繰り上げ、こじ開ける花