苺色夏花火

(はなびがよをてらした)

花火が夜を照らした

(またらいねんもきみといられるかな)

また来年も君といられるかな

(かぎかけてとじてた)

鍵かけて閉じてた

(たいくつなひびそれがにちじょうだった)

退屈な日々　それが日常だった

(そのこえがすがたがつれだしたんだ)

その声が姿が　連れ出したんだ

(かんたんにかぎこわして)

簡単に鍵壊して

(がんばろうだなんてちいさなことばでも)

「がんばろう」だなんて小さな言葉でも

(きみのことばがひかりをくれた)

君の言葉が光をくれた

(だいじなひもくだらないひも)

大事な日も　くだらない日も

(おなじけしきをみさせてほしい)

同じ景色を見させて欲しい

(はじめてとなりでみたそらにさくはな)

初めて隣で見た空に咲く花

(おおきなおとびっくりしてわらう)

大きな音　びっくりして笑う

(はしゃぐきみのそのえがおに)

はしゃぐ君のその笑顔に

(めをうばわれちゃってどうしよう)

目を奪われちゃってどうしよう

(つたえたいすきのきもちを)

伝えたい　すきの気持ちを

(まいにちがぜんぶがうまくいくとか)

毎日が全部が　うまくいくとか

(そんなことはないけど)

そんなことはないけど。

(きみのしりたいけしきをそのちかくでさ)

君の知りたい景色をその近くでさ

(おなじきもちでみたいなだから)

同じ気持ちで見たいな　だから

(むかいかぜもがたがたみちも)

向かい風も　ガタガタ道も

(てをはなさずにあるきたいよ)

手を離さずに歩きたいよ

(あきることのないけしき)

飽きることのない景色

(またきみとみることができた)

またきみと見ることができた

(すべてがいとおしくて)

全てが愛おしくて

(むねのおとがうるさくて)

胸の音がうるさくて

(はなびのおともまわりのこえも)

花火の音も周りの声も

(もうとおくてわからない)

もう遠くてわからない

(となりでわらいあって)

「隣で笑い合って」

(となりでないたりして)

「隣で泣いたりして」

(たまにはけんかもして)

「たまには喧嘩もして」

(でもなかなおり)

「でも仲直り」

(となりでまたらいねんも)

「隣でまた来年も」

(となりであのけしきを)

「隣であの景色を」

(きこえないようにつぶやいた)

聞こえないように呟いた

(さいごのおおはなび)

さいごの大花火

(くぎづけになるそのよこがお)

釘付けになる　その横顔

(ずっとわすれたくない)

ずっと忘れたくない

(てれくさくていえなかった)

照れくさくて言えなかった

(はなびのおとにかきけされるよに)

花火の音に掻き消されるよに

(ただそっとそっとこえにした)

ただそっと　そっと声にした

(あいしてる)

「愛してる」

(ずっときみのとなりで)

ずっと君の隣で