しもた　　ティーナ・カリーナ

(ようにたうしろすがた　ぐうぜんみつけるたび)

よう似た後姿　偶然見つける度

(あんたのそのこえ　ききたなるんよ)

あんたのその声　聞きたなるんよ

(すこしちらかったへや　なんぼそうじをしたって　ぬくもりがきえない)

少し散らかった部屋　なんぼ掃除をしたって　温もりが消えない

(あんたがいえをでていくとき　ほんまはないてそしてすがりたかった)

あんたが家を出て行く時　ほんまは泣いてそしてすがりたかった

(さきにほれてしもた　あたしのまけや)

先に惚れてしもた　あたしの負けや

(すこしやせてしもた　あんたのせいや)

少し痩せてしもた　あんたのせいや

(さきにほれてしもた　あたしのまけや)

先に惚れてしもた　あたしの負けや

(ひとりになってしもた　きづいてしもた)

一人になってしもた　気付いてしもた

(ひとりぶんのべっどで　ふたりぶんのしあわせ)

一人分のベッドで　二人分の幸せ

(たしかめあってた　どうかこのまま)

確かめあってた　どうかこのまま

(せなかにみみをつけて　あんたのこどうかんじて　ただねむりたいんよ)

背中に耳をつけて　あんたの鼓動感じて　ただ眠りたいんよ

(もんくのひとつもいわれへん　がまんするのはいつでもあたしやった)

文句の一つも言われへん　我慢するのはいつでもあたしやった

(さきにほれてしもた　あたしのまけや)

先に惚れてしもた　あたしの負けや

(なみだかれてしもた　あんたのせいや)

涙枯れてしもた　あんたのせいや

(さきにほれてしもた　あたしのまけや)

先に惚れてしもた　あたしの負けや

(おいてかれてしもた　こわれてしもた)

置いてかれてしもた　こわれてしもた

(いつまでたっても　かえってこない)

いつまでたっても　帰ってこない

(あんたのことを　ゆめにみるんよ)

あんたの事を　夢に見るんよ

(まよなかに　なきながら　めがさめたときも)

真夜中に　泣きながら　目が覚めた時も

(もう　あたしのなみだふいて　くれへの)

もう　あたしの涙ふいて　くれへの

(いまはきえてしもた　あんたのにおい)

今は消えてしもた　あんたのにおい

(みうしなってしもた　あんたのせなか)

見失ってしもた　あんたの背中

(もうはなれてしもた　あんたのこころ)

もう離れてしもた　あんたの心

(いまもかわらへんよ　あたしのきもち)

今も変わらへんよ　あたしの気持ち

(さきにほれてしもた　あたしのまけや)

先に惚れてしもた　あたしの負けや

(すこしやせてしもた　あんたのせいや)

少し痩せてしもた　あんたのせいや

(さきにほれてしもた　あたしのまけや)

先に惚れてしもた　　あたしの負けや

(ひとりになってしもた　ゆるしてしもた)

一人になってしもた　許してしもた