リュウの不思議な冒険 1

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投稿者投稿者ローズマリーいいね1お気に入り登録
プレイ回数1291難易度(4.2) 3047打 長文
中国民話
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 やまちやまちゃん 4743 C++ 4.8 98.4% 626.7 3022 49 66 2024/04/03

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問題文

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(むかし、ちゅうごくのひとはみんな、どうていこにはようせいたちがすんでいるとおもっていました。)

昔、中国の人はみんな、洞庭湖には妖精たちが住んでいると思っていました。

(いたずらずきなようせいたちは、ひとびとをからかってはよろこんでいました。)

いたずらずきな妖精たちは、人々をからかっては喜んでいました。

(みずうみのみなとには、じゃんくというふねが、いつも、いくつかつながれていましたが)

湖の港には、ジャンクという船が、いつも、いくつかつながれていましたが

(ようせいたちは、このじゃんくをじぶんたちのおまつりのばしょにりようするのでした。)

妖精たちは、このジャンクを自分たちのお祭りの場所に利用するのでした。

(ようせいたちのじゃんくをうばうやりかたは、いつもきまっています。)

妖精たちのジャンクを奪うやり方は、いつも決まっています。

(はげしいどらのおとがひびいたあと、うつくしいこきゅうのねいろがきこえてくると)

激しいどらの音が響いた後、美しい胡弓の音色が聞こえてくると

(いつのまにか、つないであったつながはずれ、ふねはながされはじめます。)

いつの間にか、つないであった綱がはずれ、船は流され始めます。

(これにきづいたふねのうえのひとびとは、いそいでせんしつにとじこもり)

これに気づいた船の上の人々は、急いで船室に閉じこもり

(しんだようにしずかにしています。)

死んだように静かにしています。

(そうこうしているうちに、ようせいたちのおまつりはおわり)

そうこうしているうちに、妖精たちのお祭りは終わり

(じゃんくは、もとのみなとにもどってきます。)

ジャンクは、元の港に戻ってきます。

(あるばん、りゅうというなのわかものが、)

ある晩、リュウという名の若者が、

(じゃんくのかんぱんのはしっこにすわっていました。)

ジャンクの甲板の端っこに座っていました。

(りゅうが、しっぱいしたしけんのことを、はらだたしくおもいだしていると)

リュウが、失敗した試験のことを、腹立たしく思い出していると

(とつぜん、みずのうえでうつくしいおんがくがなりだしました。)

突然、水の上で美しい音楽が鳴りだしました。

(「ようせいたちがやってくる!」)

「妖精たちがやってくる!」

(ひとびとは、せんしつにかくれましたが、)

人々は、船室に隠れましたが、

(いまのりゅうは、もうどうなってもいいとおもっていたものですから)

今のリュウは、もうどうなってもいいと思っていたものですから

(そのまま、かんぱんにのこりました。)

そのまま、甲板に残りました。

(やがて、たいこが、ずどんずどんとひびいてきました。)

やがて、太鼓が、ズドンズドンと響いてきました。

など

(すると、かんぱんに、うつくしいふくをきたしょうじょがさんにんあらわれました。)

すると、甲板に、美しい服を着た少女が三人あらわれました。

(りゅうは、うっとりして、しょうじょたちのほうへちかづいていきました。)

リュウは、うっとりして、少女たちの方へ近づいて行きました。

(そして、ごくらくちょうのようなふくをきた)

そして、極楽鳥のような服を着た

(もっともうつくしいしょうじょがちかくにきたとき、)

最も美しい少女が近くに来た時、

(おもわずりゅうは、しょうじょのてをつかもうとしました。)

思わずリュウは、少女の手をつかもうとしました。

(でも、りゅうのつかんだのは、うつくしいふくのそでだけでした。)

でも、リュウのつかんだのは、美しい服の袖だけでした。

(しょうじょは「はなして!」とさけびましたが、)

少女は「離して!」と叫びましたが、

(りゅうは、しっかりそでをにぎりました。)

リュウは、しっかり袖をにぎりました。

(そして、しょうじょがひっしににげようとしたとき、そでがちぎれてしまい)

そして、少女が必死に逃げようとした時、袖がちぎれてしまい

(しょうじょはどこかにきえてしまいました。)

少女はどこかに消えてしまいました。

(りゅうのてには、このよのものとはおもえない、)

リュウの手には、この世の物とは思えない、

(ごくらくちょうのけのようなうつくしいぬのきれだけが、のこりました。)

極楽鳥の毛のような美しい布きれだけが、残りました。

(それをもったまま、りゅうがぼやっとしていると、)

それを持ったまま、リュウがぼやっとしていると、

(まわりがきゅうにさわがしくなりました。)

周りが急に騒がしくなりました。

(みずのなかから、たくさんのへいたいが、うかびあがってきて)

水の中から、たくさんの兵隊が、浮かび上がってきて

(りゅうをとりかこみました。)

リュウを取り囲みました。

(「こいつを、いだいなるわれわれのおうさまのところへつれていけ!」)

「こいつを、偉大なる我々の王様のところへ連れていけ!」

(とへいたいのひとりがいうと、りゅうはりょうてをしばられ)

と兵隊の一人が言うと、リュウは両手を縛られ

(みずのそこにいるおうさまのまえに、つれていかれました。)

水の底にいる王様の前に、連れて行かれました。

(「おまえだな、わしのじじょのふくをやぶいたのは。)

「おまえだな、わしの侍女の服を破いたのは。

(そんなやつは、いかしておけぬ!」とおうさまはおおごえでいいました。)

そんなやつは、生かしておけぬ!」と王様は大声で言いました。

(するとりゅうは、「わたしはまえから、ようせいのくにのおうさまは)

するとリュウは、「私は前から、妖精の国の王様は

(こころのひろい、やさしいかただときいていました。それはうそだったのですね。」)

心の広い、優しい方だと聞いていました。それは嘘だったのですね。」

(といいました。)

と言いました。

(りゅうは、ためいきをつくとはなしをつづけました。)

リュウは、ため息をつくと話を続けました。

(「まあ、わたしはころされてもどうでもいいのです。)

「まあ、私は殺されてもどうでもいいのです。

(じぶんがいやになっているところなんですから。」)

自分が嫌になっているところなんですから。」

(「いったい、どんなことがあったのだ。」とおうさまはたずねました。)

「いったい、どんなことがあったのだ。」と王様は尋ねました。

(「じつは、わたしはじぶんがすぐれたしじんだとおもっていたのに)

「実は、私は自分がすぐれた詩人だと思っていたのに

(きょう、しけんにおちたのです。それで、すっかりじしんをなくしているのです。」)

今日、試験に落ちたのです。それで、すっかり自信を無くしているのです。」

(「ほほう、おまえはしがつくれるのか?」)

「ほほう、おまえは詩がつくれるのか?」

(おうさまはみをのりだして、たずねました。)

王様は身を乗り出して、尋ねました。

(「よかったら、おもしろいしをつくってみなさい。)

「よかったら、おもしろい詩をつくってみなさい。

(もし、そのしがよくできていたら、おまえをゆるしてやろう。」)

もし、その詩がよくできていたら、おまえを許してやろう。」

(りゅうは、かみとふでをかりて、たちまちひとつのしをかきあげました。)

リュウは、紙と筆を借りて、たちまち一つの詩を書きあげました。

(おうさまはそのしをよみはじめると、おおごえでわらいだしました。)

王様はその詩を読み始めると、大声で笑い出しました。

(「ふむふむ、これはゆかいだ。ははは・・・」)

「ふむふむ、これは愉快だ。ははは・・・」

(とおうさまは、よみおわるまでわらいどおしでした。)

と王様は、読み終わるまで笑いどおしでした。

(「なるほど、おまえはすぐれたしじんだ。いのちはたすけてやろう。」)

「なるほど、おまえはすぐれた詩人だ。命は助けてやろう。」

(おうさまがてをたたくと、めしつかいたちが)

王様が手をたたくと、召使いたちが

(たくさんのきんかと、すいしょうでできたじょうぎをもってきました。)

たくさんの金貨と、水晶でできた定規を持ってきました。

(おうさまがそれをりゅうにわたすと)

王様がそれをリュウに渡すと

(「もし、あぶないめにあったら、そのじょうぎをふるがいい。)

「もし、危ない目に遭ったら、その定規を振るがいい。

(おまえをたすけてくれるだろう。」といいました。)

おまえを助けてくれるだろう。」と言いました。

(そして、おうさまのすがたがきえたかとおもうと)

そして、王様の姿が消えたかと思うと

(りゅうは、またじゃんくのかんぱんにもどっていました。)

リュウは、またジャンクの甲板に戻っていました。

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