イノセンス

(きみのぼうげんは　きれいすぎてせなかがこおる)

君の暴言は　綺麗すぎて背中が凍る

(はれあがったへやで)

腫れ上がった部屋で

(ぼくはばらんすをとりもどすけど)

僕はバランスを取り戻すけど

(きみのそのたばこのけむりが　それはむだだと)

君のその煙草のけむりが　それは無駄だと

(きみのそのかたに　きざまれたはなはさびしい)

君のその肩に　刻まれた花は淋しい

(はがれゆくひふをぼくはひっしでかくしてるけど)

剥がれ行く皮膚を僕は必死で隠してるけど

(きみのそのいさぎよさが　すべてをみぬくから)

君のその潔さが　全てを見抜くから

(あしをならすけど　やみからにげられずに)

足を鳴らすけど　闇から逃げられずに

(こころがにがい　ぼくはむざいだけど)

感情がにがい　僕は無罪だけど

(きみが　きみが　うばっていく　ちいさなすきまさえ)

君が　君が　奪って行く　小さな隙間さえ

(たりないなら　そういって)

足りないなら　そう言って

(あたえるから　そういってよ)

与えるから　そう言ってよ

(きみはどこをみてるの？　ぼくのめをみずに)

君は何処を見てるの？　僕の目を見ずに

(たりないなら　もとめて　ぜんぜんたりないと)

足りないなら　求めて 全然足りないと

(そしてぼくはむくわれる　きみのうみからたすかる)

そして僕は報われる　君の海から助かる

(ふみにじったものをもとにもどすのはつかれた)

踏みにじったものを元に戻すのは疲れた

(いつだっておなじ)

いつだって同じ

(いつだってひどくきたないぼくがいる)

いつだって非道く汚い僕が居る

(そのさくがきみのてにさえ　ふれさせないから)

その柵が君の手にさえ　触れさせないから

(おわるしかいだと　とだえるいきさきだと)

終わる視界だと　途絶える行先だと

(ふりはらえばいい　ぼくはむざいだって)

振り払えばいい　僕は無罪だって

(なんど　ぼくに　いいきかせれば)

何度　僕に　言い聞かせれば

(わらってくれるの？)

笑ってくれるの？

(たりないなら　そういって)

足りないなら　そう言って

(あたえるから　そういってよ)

与えるから　そう言ってよ

(ぼくがりかいしてあげる　きみのゆびさきからすべて)

僕が理解してあげる 君の指先から全て

(たりないなら　もとめて　ぜんぜんたりないと)

足りないなら　求めて　全然たりないと

(そしてぼくはむくわれる　このあらしなどとめれる)

そして僕は報われる　この嵐など止めれる

(たりないなら　そういって　あたえるから)

足りないなら　そう言って　与えるから

(たりないなら　もとめて　そしてぼくはむくわれる)

足りないなら　求めて　そして僕は報われる