あの日の夢のアリス

(はぁもうここはどこ？)

「はぁ　もう　此処は何処？」

(なにをせいでいるの？にんぎょうつかいさん)

何を急いでいるの？　人形遣いさん

(ここはげんそうゆめのはざま)

此処は幻想　夢の狭間

(しんはうそうそはいつわりよ)

真は嘘　嘘は偽りよ

(ねがえばかなうなにをねがうの？)

願えば叶う　何を願うの？

(なんでもいいわほら)

何でもいいわ　ほら

(はじまりはかなた)

始まりは彼方

(ぱれーどはすすんでいく)

パレードは進んでいく

(とじこめたとりはもうなにもかもが)

閉じ込めた鳥は　もう何もかもが

(まえへただこうしんしていくの)

前へ　ただ　行進して行くの

(ひがしずみつきがでるもりのなかやみのなか)

陽が沈み　月が出る森の中　闇の中

(まよわずにすすみなさいおじょうさん)

迷わずに進みなさいお嬢さん

(え？)

「え？」

(あなたのことよ)

貴女の事よ

(ここにきてここにいる)

此処に来て　此処にいる

(いみはあるそうかしら)

意味はある　そうかしら

(ばんぶつをうけいれる)

万物を受け入れる

(ここはそうゆめのはざま)

此処はそう　夢の狭間

(はぁもうここはどこなのよ！)

「はぁ　もう　此処は何処なのよ！」

(ちいさなおもちゃにおおきなえほん)

小さなおもちゃに　おおきな絵本

(どこかでみたような)

どこかで見たような

(ここはわんだーらんど)

ここはワンダーランド

(あのこはどっちにいったのかしら？)

あの子はどっちに行ったのかしら？

(なつかしくてなつかしくて)

懐かしくて　懐かしくて

(さまよっていると)

さまよっていると

(おひめさまにあってしまった)

お嬢様に会ってしまった

(でじゃヴをかんじている)

デジャヴを感じている

(ふしぎなほどそうよ)

不思議なほど　そうよ

(あなたはだあれ？)

「貴女はだあれ？」

(そうふしぎのくにのわたしはありす)

そう　不思議の国の　私はアリス

(わたしのくにはいらないでよ)

私の国　入らないでよ

(うすぎたないにんぎょうは)

薄汚い人形は

(おしろにむかっていったわ)

お城に向かって行ったわ

(まるでかがみごしわたしたちは)

まるで鏡越し　私たちは

(おなじせかいをみているだけよ)

同じ世界をみているだけよ

(もうちいさなおもちゃにおおきなえほん)

もう小さなおもちゃに　おおきな絵本

(あのころみていた)

あの頃見ていた

(ちいさなわんだーらんど)

小さなワンダーランド

(かがみよかがみよあそびましょう)

鏡よ鏡よ　遊びましょう

(あなたはわたしまたあいましょう)

（貴女は私また会いましょう）

(またあいましょう)

また会いましょう

(かわることのないけしきには)

変わる事のない景色には

(ぽっかりとあいたあな)

ぽっかりと空いた穴

(あのこはいまどこでなにを)

あの子は今どこでなにを

(ぽっかりとあいたむね)

ぽっかりと空いた胸

(ここはまかい)

此処は魔界

(まよいこんでしまった)

迷い込んでしまった

(ここはまかい)

此処は魔界

(かみさまのおでましだ)

神様のお出ましだ

(かたわらにはちいさなにんぎょうここはまかいだ)

傍らには小さな人形　ここは魔界だ

(おかあさん？なんでこんなところに！？)

「お母さん？　なんでこんな所に！？」

(わたしはなにもしていないわ、)

「私は何もしていないわ、

(こんなところにきたのはあなたよ、ありす)

こんな所にきたのは貴女よ、アリス」

(ならぶようかいにはおよぶことなく)

並ぶ妖怪には及ぶことなく

(どこまでもおそれられず)

どこまでも　怖れられず

(うしろからそっとそっと)

後ろからそっとそっと

(いっぽにほさんぽよんほ)

一歩二歩三歩四歩

(どこへでもいこう)

何処へでも行こう

(もやせよさあてを)

燃やせよ　さあ手を

(もやせよこちらへ)

燃やせよ　こちらへ

(きずなをひさしぶりにおどりましょう)

絆を　久しぶりに踊りましょう

(そうよここはまかい)

そうよ　ここは魔界

(あぁげんそうきょう)

あぁ　幻想郷

(なつかしいせかいにわたしは)

懐かしい世界に私は

(なぜまよいこんだのだろう？)

なぜ迷い込んだのだろう？

(きっとそれはきづいている)

きっとそれは　気付いている

(ふしぎなくにのこたえあわせよ)

不思議な国の答え合わせよ

(わたしのものがたりけっしてかこにはいきてない)

私の物語　決して過去には生きてない

(ここはげんそうきょう)

此処は幻想郷

(あなたがわたしをみちびいてくれた)

貴女が私を導いてくれた

(これはいっさつの)

これは一冊の

(これはだれのものがたりなの？)

（これは　誰の　物語なの？）

(ほんからうまれたものがたり)

本から生まれた物語

(ほんのなかとびだす)

（本の中　飛び出す）

(ぺーじをひらけばそう)

ページを開けば　そう

(わたしのものがたりがはじまるでしょう)

私の物語が始まるでしょう

(そうでしょう)

（そうでしょう）

(きっとだれしもまっているひとがいるから)

きっと誰しも　待っている人がいるから

(えがおだけかかえて)

笑顔だけ抱えて

(えぴろーぐをむかえよう)

エピローグを迎えよう

(そんなことをそうきづかせてくれたあのこも)

そんなことをそう気付かせてくれた　あの子も

(たいせつなわたしたちの)

大切な私達の

(かぞくだとよべるようなすとーりー)

家族だと呼べるような　ストーリー

(わんだーらんど)

ワンダーランド