純な/rukaku

(ただあなたにふりむいてほしくて)

唯 あなたに振り向いて欲しくて

(されどつきにむらくもはなにかぜという)

去れど月に叢雲､花に風と云う

(みにくいかこはかくしましょうむじゃきなこをえんじましょう)

醜い過去は隠しましょう 無邪気な娘を演じましょう

(はかないゆうとぴあをつむぎましょう)

儚いユウトピアを紡ぎましょう

(このよに)

地獄に

(らつわんをふるいましょうしんようをきずきましょう)

辣腕を振るいましょう 信用を築きましょう

(きょうはくかんねんにますいをうちましょう)

強迫観念に麻酔を打ちましょう

(ふくざつかいきなそうさくにもうめすをいれすぎてるの)

複雑怪奇な創作に もうメスを入れすぎてるの

(もとにはもうもどれない)

元にはもう戻れない

(このこいすらうそなんていわないで)

この恋すら虚構なんて云わないで

(いまかぎりしょうじょのてんごくなの)

今限り 少女の天国なの

(みのらないゆめとはきづいてるの)

実らない夢とは気付いてるの

(あとかたもつけずにいっちゃった)

跡形も付けずに云っちゃった

(さようなら)

「さようなら。」

(うそはいつしかじごくえまきなし)

虚構はいつしか地獄絵巻成し

(そしてりょうてにあまるほどおおきくなった)

そして両手に余る程大きくなった

(つのるふあんくりかえすえんめいしょち)

募る不安 繰り返す延命処置

(ぜひもないや)

是非も無いや

(ああかれんなゆりのはなのように)

あゝ、可憐な百合の花の様に

(いきれたらな)

生きれたらな

(りょくちもしんきろうもないさばくみたいなこのよにさいた)

緑地も蜃気楼も無い 沙漠みたいな地獄に咲いた

(うそははなときえていく)

虚構は花と消えて逝く

(くうそうがわたしをいかしころしたの)

空想が私を生かし殺したの

(うそついてかさねてだきしめたの)

虚構衝いて 重ねて 抱きしめたの

(なにもしらないじゅんなしょうじょのえを)

「何も知らない純な少女」の絵を

(けさないで)

消さないで

(うばわないで)

奪わないで

(けなさないで)

貶さないで

(このこいすらうそなんていわないで)

この恋すら虚構なんて云わないで

(いまかぎりしょうじょのてんごくなの)

今限り 少女の天国なの

(みのらないゆめとはきづいてるの)

実らない夢とは気付いてるの

(あとかたもつけずにいっちゃった)

跡形も付けずに云っちゃった

(さようなら)

「さようなら。」

(なんでもないことにちっていくのです)

何でも無いことに散って逝くのです