つよがりソレイユ / 初音

(さっそうとあるくできるそぶり)

颯爽と歩く デキる素振り

(せのびしたおもいでむりやり)

背伸びした思い出 無理やり

(もうへやのすみっこに)

もう部屋の隅っこに

(そっとおいてきたはずなのに)

そっと置いてきたはずなのに

(ざっとうのあいだいそいでるふり)

雑踏の間 急いでるフリ

(きずあとはいつしかきえてく)

傷跡はいつしか消えてく

(でもつよがるわたしを)

でも強がる私を

(このきせつはみのがさないから)

この季節は見逃さないから

(かさねたあなたとのじかんは)

重ねたあなたとの時間は

(もうなにもまもってはくれない)

もう何も守ってはくれない

(こえをきかせてまたわらって)

声を聞かせてまた笑って

(いたずらっぽいかおでだきしめて)

いたずらっぽい顔で抱きしめて

(いっしょにいるのにこいしてるっておもえた)

一緒にいるのに恋してるって思えた

(せつないきもちもわかった)

切ない気持ちも分かった

(あいしてるってことばさえも)

愛してるって言葉さえも

(あなたならいえそうだったのに)

あなたなら言えそうだったのに

(あしもとのおちばがさわいでる)

足元の落ち葉が騒いでる

(さいしょのいっぽではじめましょう)

最初の一歩で始めましょう

(あのやわらかいきすからやりなおして)

あの柔らかいキスからやり直して

(あぁふたをあけたら)

あぁ ふたを開けたら

(もうためいきがでるほどふかくて)

もう溜め息が出るほど深くて

(あなたのほはばはすこしわたしよりおおきいから)

あなたの歩幅は少し私より大きいから

(ふたりのあるくすぴーどが)

ふたりの歩くスピードが

(ちぐはぐなままですすんできた)

ちぐはぐなままで進んできた

(きづけばあなたがとどかないきょりで)

気付けばあなたが届かない距離で

(てをのばしてもふれられない)

手を伸ばしても触れられない

(だれよりそばにいたのに)

誰より側にいたのに

(おたがいつけたきずをかくしてた)

お互いつけた傷を隠してた

(まいたあおいまふらーにぎりしめた)

巻いた青いマフラー握りしめた

(かけてくうすぎのこども)

駆けてく薄着の子供

(おいかけるははおやのかげ)

追いかける母親の影

(かけがえのないあいじょうで)

かけがえのない愛情で

(ときにははしったりしながら)

時には走ったりしながら

(つつんでいられたなら)

包んでいられたなら

(いまはまだつよがるくらいで)

今はまだ強がるくらいで

(じぶんをだましつづけるけれど)

自分を騙し続けるけれど

(それでもいいのつぎあったときには)

それでもいいの 次会ったときには

(きらいだよってうそつくから)

キライだよって嘘つくから

(このきせつのたいようは)

この季節の太陽は

(たよりないけどそれでもかがやく)

頼りないけどそれでも輝く

(そろそろさきへとすすまなきゃね)

そろそろ先へと進まなきゃね