砂のグラス / A.B.C-Z

(おわりかけたすなのとけいをもどすそのしぐさ)

終わりかけた砂の時計を戻すその仕草

(あいしてるとさよならだけはくちにだせなくて)

「愛してる」と「さよなら」だけは口に出せなくて

(こきゅうさえわすれそうなぼくを)

呼吸さえ忘れそうな僕を

(あなたはしらないままでわらいかけるね)

あなたは知らないままで笑いかけるね

(あたまではなんどもそのてをごういんにひきよせ)

頭では何度もその手を 強引に引き寄せ

(きみはめざめてくちづけあった)

君は目覚めて口づけあった

(あわいきたいすぐにきえておくびょうなぼくだけがのこる)

淡い期待 すぐに消えて 臆病な僕だけが残る

(おわりかけたすなのとけいをもどすそのしぐさ)

終わりかけた砂の時計を戻すその仕草

(あいしてるとさよならだけはくちにだせなくて)

「愛してる」と「さよなら」だけは口に出せなくて

(ためいきでくもるそのひとみ)

溜め息で曇るその瞳

(あなたのこころはいつもあいつがきめる)

あなたの心はいつもアイツが決める

(いきばのないくやしさをまとい)

行き場の無い悔しさを纏い

(ごまかせないいたみそだてるだけのひびがすぎてく)

誤魔化せない痛み 育てるだけの日々が過ぎてく

(ときがたてばいろあせると)

時間（とき）が経てば色褪せると

(だれかのことばしんじてみたい)

誰かの言葉信じてみたい

(おもいきざむすなのとけいはおともなくせつなく)

想い刻む砂の時計は音もなく切なく

(だれにもきづかれないままでたしかにつもるよ)

誰にも気付かれないままで確かに積もるよ

(むくわれないやりきれないあいのいみを)

報われない やりきれない 愛の意味を

(あなたにきづかせてもらっても)

あなたに気付かせてもらっても

(おわりかけたすなのとけいをもどすそのしぐさ)

終わりかけた砂の時計を戻すその仕草

(あいしてるとさよならだけはくちにだせなくて)

「愛してる」と「さよなら」だけは口に出せなくて

(おもいきざむすなのとけいはおともなくせつなく)

想い刻む砂の時計は音もなく切なく

(だれにもきづかれないままでたしかにつもるよ)

誰にも気付かれないままで確かに積もるよ

(せいじゃくのこいよ)

静寂の恋よ