遠くまで

(あるこうよかたをよせてどんよりにじむそらのしたふたり)

歩こうよ肩をよせて　どんより滲む空の下二人

(よんでくれすきなよびなでたわいのないことそれでいいしゃべろう)

呼んでくれ好きな呼び名で　たわいのないことそれでいいしゃべろう

(とおくまでぼくらはゆけるつよいかぜもこおるかぜもうけながら)

遠くまで僕らはゆける　強い風も凍る風も受けながら

(めをさませばすべてがまぶしい)

目を覚ませばすべてがまぶしい

(はなのいろもまちのこえもなみだのわけさえもかなしむことでもよろこぶことでも)

花の色も街の声も涙の理由さえも　悲しむことでも喜ぶことでも

(つよくなってゆけるよひとつずつすこしずつ)

強くなってゆけるよ　ひとつずつ少しずつ

(あるこうよまえをむいてたまにみつめあいそしてはじらって)

歩こうよ前をむいて　たまに見つめあいそして恥じらって

(いまにもなにかがこわれそうなほんとうにそんなせかいだとしても)

今にも何かが壊れそうな　本当にそんな世界だとしても

(とおくまでぼくらはゆけるつよいあめもこおるかぜもうけながら)

遠くまで僕らはゆける　強い雨も凍る風も受けながら

(てをのばせばすべてがちかづくきえそうなおもいでもおぼろげなみらいも)

手をのばせばすべてが近づく　消えそうな思い出もおぼろげな未来も

(にげるようにじゃなくゆめをおうように)

逃げるようにじゃなく夢を追うように

(すすむこともできるよいっぽずつすこしずつ)

進むこともできるよ一歩ずつ少しずつ

(くるまについたちいさなすりきずをきにしておろおろいきていくんだろうか)

車についた小さなすりキズを気にしてオロオロ生きていくんだろうか

(これからずっと)

これからずっと

(じぶんでじぶんをせめたりしながら)

自分で自分を責めたりしながら

(めくるめくにゅーすからにげられずにこころをゆらして)

めくるめくニュースから逃げられずに心を揺らして

(それでもとおくまでぼくらはゆけるなくしてもきずついてもじぶんであれ)

それでも遠くまで僕らはゆける失くしても傷ついても自分であれ

(たいせつなものはなんなんだろう)

大切なものはなんなんだろう

(わすれないでわらいながらうたいながらただゆけばいい)

忘れないで笑いながら歌いながらただゆけばいい

(いつでもけしきのかたすみにはきみがうつっているよ)

いつでも景色の片隅には君が映っているよ

(はなのようにほほえんで)

花のように微笑んで