センパイ。

(とししたなんてだめですか)

年下なんてダメですか？

(ながいかみすきなんですか)

長い髪好きなんですか？

(かのじょこうほにどうですか)

彼女候補にどうですか？

(せんぱいのことが)

センパイの事が

(すき)

「好き」

(ふじゅんなどうきでじゅけんしてみたり)

不純な動機で受験してみたり

(あぴーるしたりもうきづいてよばか)

アピールしたり…もう気づいてよ！バカ

(ぐうぜんよそおうさくせんもゆるして)

偶然装う作戦も許して

(まいにちここであいさつまちぶせ)

毎日ここで挨拶待ちぶせ

(つりあわないのしってる)

釣り合わないの知ってる

(それでもちょっとちかづく)

それでもちょっと近づく

(そしたらもっとたかまる)

そしたらもっと高まる

(あしたもがんばろう)

明日も頑張ろう

(とししたなんてだめですか)

年下なんてダメですか？

(はずかしいですか)

恥ずかしいですか？

(すこしさきにうまれたすきなひとが)

少し先に生まれた好きな人が

(すこしさきにこいをしてしまった)

少し先に恋をしてしまった

(もしこのとけいすすめることができたら)

もしこの時計進めることができたら

(きみとせきがちかくなって)

君と席が近くなって

(きみとこいびとにもなって)

君と恋人にもなって

(なんてそうじゃないの)

なんてそうじゃないの！

(いますきになってわたしを)

…今好きになって私を

(としのさなんてかんけいないよね)

年の差なんて関係ないよね

(せんぱいきづいてよ)

センパイ気づいてよ

(ふたりをうわさばなしわらうこえ)

二人を噂話笑う声

(そんなにひていしなくてもいいじゃんばか)

そんなに否定しなくてもいいじゃん…バカ

(かんちがいさせたままでもねいいのに)

勘違いさせたままでもねいいのに

(そのままこいにおちちゃっていいのに)

そのまま恋に落ちちゃっていいのに

(つりあわないのしってる)

釣り合わないの知ってる

(せんぱいのすきしってる)

センパイの“好き”知ってる

(わたしじゃないのしってる)

私じゃないの知ってる

(あしたはどうしよう)

明日はどうしよう

(とししたなんてだめですか)

年下なんてダメですか？

(まけてないですよ)

負けてないですよ？

(すこしさきにうまれたすきなひとが)

少し先に生まれた好きな人が

(すこしさきにこいをしてしまった)

少し先に恋をしてしまった

(ふたりのとけいあわせることができたら)

二人の時計合わせることができたら

(きみとせきくっつけて)

君と席くっつけて

(きみにきょうかしょをみせて)

君に教科書を見せて

(ゆめみるだけじゃ)

夢見るだけじゃ

(かわれないからすすむよ)

変われないから進むよ

(としのさのかべのりこえさせてよ)

年の差の壁乗り越えさせてよ

(こうはいのおねがい)

後輩のお願い

(いちずなとこすきですが)

一途なとこ好きですが

(わたしのはいるすきまが)

私の入る隙間が

(みあたらないこまったな)

見当たらない困ったな

(きみじゃなければよかったな)

君じゃなければ良かったな

(そつぎょうしてしまうのに)

卒業してしまうのに

(なんにもできないままです)

何にもできないままです

(てがみをかいてみました)

手紙を書いてみました

(せんぱいのわるいところ)

センパイの悪いところ

(ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ)

全部　全部　全部　全部

(すこしさきにうまれたすきなひとが)

少し先に生まれた好きな人が

(すこしさきにこいをしてしまった)

少し先に恋をしてしまった

(もうこのばしょでこんにちはさえいえないね)

もうこの場所でこんにちはさえ言えないね

(きみをこまらせるからとどかないおもいとじこめるんだ)

君を困らせるから届かない想い閉じ込めるんだ

(もしあといちねんいっしょにいられるのなら)

もしあと一年一緒に居られるのなら

(きみとふつうのはなしを)

君と普通の話を

(きみとあたりまえのひびを)

君と当たり前の日々を

(なんてそうじゃないの)

なんてそうじゃないの！

(ひきずらないでわらうんだ)

引きずらないで笑うんだ

(さいごのひまでずっとすきでした)

最後の日までずっと好きでした

(せんぱいさよなら)

「センパイ、さよなら。」