岡潔

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プレイ回数91難易度(3.7) 842打 長文 かな
天才すぎわろた

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問題文

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(ひとはきょくたんになにかをやればかならずすきになるというせいしつをもっています)

人は極端に何かをやれば必ず好きになるという性質を持っています

(すきにならぬのがふしぎです)

好きにならぬのが不思議です

(にんげんがにんげんであるちゅうしんにあるものはかがくせいでもなければ)

人間が人間である中心にあるものは科学性でもなければ

(りろんせいでもなくりせいでもないじょうちょである)

理論性でもなく理性でもない 情緒である

(すうがくはいんしょうでやるものできおくはかえってじゃまになる)

数学は印象でやるもので記憶はかえって邪魔になる

(わすれるものはどんどんわすれていくこれがごくいです)

忘れるものはドンドン忘れていく これが極意です

(わたしはみっかかからねばつまりふたばんねなければとけないという)

私は三日かからねばつまり二晩寝なければ解けないという

(もんだいからもんだいとよぶことにしている)

問題から問題と呼ぶことにしている

(いまのきょういくではこじんのこうふくがもくひょうになっている)

いまの教育では個人の幸福が目標になっている

(じんせいのもくてきがこれだからさあそれをやれといえば)

人生の目的がこれだからさあそれをやれと言えば

(どうぎというかんじんなものをおしえないでてをぬいているのだから)

道義という肝心なものを教えないで手を抜いているのだから

(まことにかんたんにできる)

まことに簡単にできる

(めいじいぜんのにほんじんはしねばそれきりなどとはおもっていなかったのであって)

明治以前の日本人は死ねばそれきりなどとは思っていなかったのであって

(このいっしょうをながいたびじのいちにちのごとくおもっていたのである)

この一生を長い旅路の一日のごとく思っていたのである

(いまのじんるいぶんかというものはひとくちにいえば)

いまの人類文化というものは一口に言えば

(ないようはせいぞんきょうそうだとおもいます)

内容は生存競争だと思います

(せいぞんきょうそうがないようであるあいだは)

生存競争が内容である間は

(じんるいじだいとはいえないじゅうるいじだいである)

人類時代とはいえない獣類時代である