金稼ぎのロジック

(ねおんのもりをうつすまどにえんびにかざるつめをたてて)

ネオンの森を映す窓に　艶美に飾る爪を立てて

(めんそーるまじりのためいきをおとした)

メンソール混じりの溜息を落とした

(きまじめにめにみずをやれどなるみはたかくてがとどかない)

生真面目に芽に水をやれど　生る実は高く手が届かない

(それじゃあずいぶんわりにあわないでしょ)

それじゃあ随分　割に合わないでしょ

(さつたばをかぞえながらじぶんのかちをはかってる)

札束を数えながら　自分の価値を測ってる

(かみさまもほれるほどのそのうたをきょうもきかせて)

神様も惚れるほどの　その歌を今日も聴かせて？

(きみはかねになるきにしがみつきあまいかじつをかじって)

キミは金に生る木にしがみつき　甘い果実をかじって

(あしもとにころがったこうもあいもきづかずふみつけているのさ)

足元に転がった幸も愛も気付かず踏みつけているのさ

(きみもこうしてえさにさそわれてほねまでくらいつくされる)

キミもこうして餌に誘われて骨まで喰らい尽くされる

(おきにいりのにんぎょうをかいあさっていらなくなったらすてるだけ)

お気に入りの人形を買い漁って要らなくなったら捨てるだけ

(やすいじんせいかんとおたかいよくをみたしてまにまにー)

安い人生観とお高い欲を満たして　Money Money

(はなやぐまちとはんぴれいにすたれていくゆめもりそうも)

華やぐ街と反比例に廃れていく夢も理想も

(ちょうしょうがにあうかんぺきしゅぎれいでぃ)

嘲笑が似合う完璧主義レイディ

(いまにめにものみせてやるさうたれたくぎはぬけずじまい)

「今に目に物見せてやるさ」　打たれた釘は抜けずじまい

(ヴぃんてーじぎたーでひきかたるあいろに)

ヴィンテージギターで弾き語るアイロニ

(きだてのわるいだましあいちゃちなそんとくかんじょう)

気立ての悪い騙し合い　ちゃちな損得勘定

(どっちのみずがあまいかならどれもうばえばいいの)

どっちの水が甘いか　ならどれも奪えばいいの

(きっとかなうならあのひのようにゆめをかたりあかして)

きっと叶うならあの日のように夢を語り明かして

(ほんとうにほしかったものなんてなにもてにいれられないまま)

本当に欲しかった物なんて何も手に入れられないまま

(きみはうたうまちのびじょんのなかそのめはなにをみてるの)

キミは歌う　街のビジョンの中　その目は何を見てるの？

(じゅうこうをつきつけるかこのじぶんがためらわずひきがねをひくさ)

銃口を突きつける過去の自分が　躊躇わず引き金を引くさ

(つきたちーぷなろじっくでかせぐがらんどうのまにまにー)

尽きたチープなロジックで稼ぐ　がらんどうの　Money MOney