来夢来人／小柳ルミ子

(くるゆめくるひと)

来る夢　来る人

(とおりすぎてゆくあい)

通り過ぎてゆく愛

(よっつのきせつをひとはめぐりつづける)

四つの季節を　人は巡り続ける

(あなたはわたしのはるでわたしはあなたのはる)

あなたは私の春で　私はあなたの春

(そうしんじあえるおかたと)

そう信じ合えるお方と

(ああたびができたら)

ああ　旅ができたら

(さくらのふぶきをあびてきしゃははしる)

桜の吹雪を浴びて　汽車は走る

(きえないきてきをのこしてはしりさる)

消えない汽笛を残して　走り去る

(しみじみひとこいしく)

しみじみ　人恋しく

(そっとべにをさせばはだざむく)

そっと紅をさせば　肌寒く

(さくらのふぶきをあびてねむりあえたら)

桜の吹雪を浴びて　眠り合えたら

(さるゆめさるひと)

去る夢　去る人

(なごりゆきのしろさよ)

なごり雪の白さよ

(こころのたにまでかこはせせらぎになる)

心の谷間で　過去はせせらぎになる

(しあわせにするといわずがまんできるかときく)

幸せにすると言わず　我慢できるかと訊く

(わたしにつよいおかたと)

私に強いお方と

(ああたびができたら)

ああ　旅ができたら

(さくらのふぶきをあびてゆめにかわる)

桜の吹雪を浴びて　夢に変わる

(このよははかなくせつないうきよえか)

この世は　はかなくせつない　浮世絵か

(しみじみひとこいしく)

しみじみ　人恋しく

(そっとべにをさせばはだざむく)

そっと紅をさせば　肌寒く

(さくらのふぶきをあびてねむりあえたら)

桜の吹雪を浴びて　眠り合えたら

(しっかりしているつもりだけれど)

しっかりしている　つもりだけれど

(まだまだわたしはみじゅくなんです)

まだまだ私は　未熟なんです

(あいするおかたにおそわりたいの)

愛するお方に　教わりたいの

(このひざまくらをさしだすしぐさまでも)

このひざ枕を　差し出す仕草までも

(ひめやかにつくしてみたいから)

秘めやかに　尽くしてみたいから

(くるゆめくるひととかいてらいむらいと)

来る夢　来る人と書いて　ライムライト

(ふたつのあかりがかさなるであいをまつの)

ふたつの灯りが重なる　出逢いを待つの

(しっかりしているつもりだけれど)

しっかりしている　つもりだけれど

(まだまだわたしはみじゅくなんです)

まだまだ私は　未熟なんです

(あいするおかたにおそわりたいの)

愛するお方に　教わりたいの

(このひざまくらをさしだすしぐさまでも)

このひざ枕を　差し出す仕草までも

(ひめやかにつくしてみたいから)

秘めやかに　尽くしてみたいから

(くるゆめくるひととかいてらいむらいと)

来る夢　来る人と書いて　ライムライト

(ふたつのあかりがかさなるであいをまつの)

ふたつの灯りが重なる　出逢いを待つの