約束／KENN

(なつかしいこえがそっと)

懐かしい声がそっと

(きおくのどあをたたく)

記憶のドアを叩く

(おわらないときのなか)

終わらない時の中

(ひかりさがしていた)

光探していた

(つきあかりさえもとどかないへやで)

月明かりさえも届かない部屋で

(ひざをかかえないたあのころ)

膝を抱え泣いたあの頃

(いまならわかるの)

今ならわかるの

(あなたもいたみを)

あなたも痛みを

(ひとりでだきしめていたこと)

一人で抱きしめていたこと

(れんがいろのまち)

煉瓦色の街

(なみだのむこうがわにあなたがいたから)

涙の向こう側にあなたがいたから

(あめあがりのにじ)

雨上がりの虹

(きえてしまうとしても)

消えてしまうとしても

(そのてにふれていたいよ)

その手に触れていたいよ

(さがしていたひかりは)

探していた光は

(いまふたりてらしている)

今二人照らしている

(かなしいときだけじゃない)

悲しい時だけじゃない

(なみだがあふれるのは)

涙が溢れるのは

(すみわたるそらはなぜ)

澄み渡る空はなぜ

(こんなにいとしいの)

こんなに愛しいの

(ふれあうゆびさき)

触れ合う指先

(さめないゆめのままで)

醒めない夢のままで

(はなさないでいて)

離さないでいて

(あしたのむこうは)

明日の向こうは

(まだはてしないけれど)

まだ果てしないけれど

(あたらしいかぜがほら)

新しい風がほら

(そっとすずならすよ)

そっと鈴鳴らすよ

(いまふたりみちびいている)

今二人導いている

(どこにいてもおもうよ)

どこにいても思うよ

(わたしらしいえがおであなたにあいたい)

私らしい笑顔であなたに会いたい

(ときをこえて)

時を超えて

(れんがいろのまち)

煉瓦色の街

(なみだのむこうがわにあなたがいたから)

涙の向こう側にあなたがいたから

(あめあがりのにじ)

雨上がりの虹

(きえてしまうとしても)

消えてしまうとしても

(もうわすれはしないよ)

もう忘れはしないよ

(おもいでのかけらが)

思い出の欠片が

(むねのおくかがやいている)

胸の奥輝いている

(もうふりかえらないよ)

もう振り返らないよ

(たからものはずっと)

宝物はずっと

(ここにあるとしったから)

ここにあると知ったから