悪辣商人

(ねーちょっとまってきみなんてなまえ)

ねーちょっと待って君何て名前

(とっぴなかっこうでさるしばい)

突飛な格好で猿芝居

(いやそんなじかんはかかりません)

いやそんな時間はかかりません

(いかかですか)

いかがですか

(じゃあまぁほんのちょっとすこしだけ)

じゃあまぁほんのちょっと少しだけ

(けっきょくかっきにりょうがされ)

結局活気に凌駕され

(ぎんぎらがんこうのせいねんはかたりだした)

ギンギラ眼光の青年は語りだした

(どんかんとびんかんがいれかわり)

鈍感と敏感が入れ替わり

(かいかんがたっかんをちにかえす)

快感が達観を地に還す

(そんなのをかんたんにみたくない)

そんなのを簡単に見たくない

(ならきみもほら)

なら君もほら

(まんだらがるふするかいらくのせかい)

曼荼羅が流布する快楽の世界

(なにもかんもわすれてとべよとべよ)

何もかんも忘れて　飛べよ　飛べよ

(ないちえはしぼれどしかたがないので)

ない知恵は絞れど仕方が無いので

(もうまいなあんたはおどるだけ)

蒙昧なアンタは踊るだけ

(ちょうかっきてきかつかつやくひん)

超画期的且つ活躍品

(くってもくってもたべきれない)

食っても食っても食べきれない

(しょうみきげんもひもございません)

賞味期限も費もございません

(ゆうそうりょうも)

郵送料も

(まぁなんてすてきなはつめいひん)

まぁなんて素敵な発明品

(いっかにいっこはかかせません)

一家に一個は欠かせません

(さぁもってないほうはいますぐに)

さぁ持ってない方は今すぐに

(ふりーだいやる)

フリーダイヤル

(じっさいはそんなにあまくない)

実際はそんなに甘くない

(はいはいとながしてみているが)

はいはいと流して見ているが

(たいはんはがんぜんにあらわると)

大半は眼前に現ると

(いやおうがなく)

否応が無く

(しゃにかまえるのがじんかくのまつろ)

謝に構えるのが人格の末路

(ねんがらねんじゅうきはおとそおとそ)

年がら年中気は　お屠蘇　お屠蘇

(じぶんのたちばもわからぬやつらに)

自分の立場も分からぬ奴らに

(せけんをかたるしかくなどない)

世間を語る資格など無い

(かっさいのげんそうがつねになり)

喝采の幻想が常になり

(じょうざいをかつぼうしさるになる)

錠剤を渇望し猿になる

(わがよだれぞつねならむ)

我が世誰ぞ常ならむ

(ああむじょうなり)

嗚呼無情なり

(かっとなったあとにはまっかっかなないふ)

カッとなった後には真っ赤っかなナイフ

(なんとまぁむざんなことよことよ)

なんとまぁ無惨な　ことよ　ことよ

(さんたんなひげきもこれにてへいまく)

惨憺な悲劇もこれにて閉幕

(そこからさきのきおくはない)

そこから先の記憶は無い

(まんだらがるふするかいらくのせかい)

曼荼羅が流布する快楽の世界

(なにもかんもわすれてとべよとべよ)

何もかんも忘れて　飛べよ　飛べよ

(ないちえはしぼれどしかたがないので)

無い知恵は絞れど仕方が無いので

(もうまいなあんたはおどるだけ)

蒙昧なアンタは踊るだけ