約束のネバーランド　１～３話

(むりなのかな)

無理、なのかな？

(おいていけないここにのこせばかくじつにころされる)

置いていけない、ここに残せば確実に殺される。

(これいじょうかぞくがしぬのはいやだ)

これ以上、家族が死ぬのは嫌だ

(むりじゃない)

無理じゃない。

(だいじょうぶにげようみんなでいっしょに)

大丈夫、逃げよう、みんなで一緒に

(そうみつけるんだよぼくらがいきのこるほうほうを)

そう、見つけるんだよ。僕らが生き残る方法を

(わらってえま)

笑って、エマ。

(ぼくらもそうするんだ)

僕らもそうするんだ。

(かおにだせばままはきづく)

顔に出せばママは気づく。

(まけちゃだめだわらおう)

負けちゃダメだ、笑おう

(だれであろうとにがさない)

誰であろうと逃さない。

(ままがいいたいのそういうことだ)

ママが言いたいのは、そういうことだ。

(ままはてきだ)

ママは、敵だ!!

(ここをでるだけじゃだめなんだぞ)

ここを出るだけじゃダメなんだぞ

(そとにまつのはおにのしゃかいだ)

外に待つのは鬼の社会だ。

(にんげんのいきるばしょなんてさいあくどこにないんだよ)

人間の生きる場所なんて、最悪どこにもないんだよ

(むりなんだよ)

無理なんだよ。

(つれてでりゃぜんめつはみえてる)

連れてでりゃ、全滅は見えてる。

(おいていくそれがさいぜんだ)

置いていく、それが最善だ

(ぜんめつはやだよ)

全滅はやだよ。

(でもおいてくってせんたくしはない)

でも置いてくって選択肢は無い！

(ないならつくろうよそとににんげんのいきるばしょ)

無いなら作ろうよ外に、人間の生きる場所。

(かえようよせかい)

変えようよ世界！！

(わたしはおれないきめたから)

私は折れない、決めたから。

(だかられいがおれて)

だからレイが折れて！

(ごちゃごちゃいわずちからかして)

ごちゃごちゃ言わず力貸して！

(えまがないたんだ)

エマが、泣いたんだ。

(あのよるさいしょはこわいからないてるんだとおもってたでもちがったんだ)

あの夜、最初は怖いから泣いてるんだと思ってた、でも違ったんだ。

(ぼくはじぶんがしぬのがこわかった)

僕は自分が死ぬのが怖かった。

(けどえまはかぞくがしぬのがこわくてないていたんだ)

けどエマは、家族が死ぬのが怖くてないてたんだ

(すごいよね)

凄いよね。

(あのじょうきょうでなにかをまもろうとかんがえられるんだ)

あの状況で何かを守ろうと考えられるんだ

(おまえはただしい)

お前は正しい。

(じぶんをはじるなじょうではんだんをねじまげるなのーまん)

自分を恥じるな、情で判断をねじ曲げるな、ノーマン

(しなせないそのためにぼくはぼくをりようするんだ)

死なせない。そのために僕は、僕を利用するんだ

(ぼくもえまもしょうきじゃないよかんぜんにちまよってる)

僕もエマも正気じゃないよ、完全に血迷ってる。

(ほっとけないだろ)

ほっとけないだろ？

(ほっとけるわけねえだろ)

ほっとけるわけ、ねえだろ

(ぎゃくによろこんでやろうぜ)

逆に喜んでやろうぜ

(きゃろるとあのしすたーくろーね)

キャロルとあのシスター・クローネ。

(じょうほうげんがふたつもふえたってな)

情報源が二つも増えたってな

(かんがえるんだてきのたちばで)

考えるんだ、敵の立場で。

(どこにどんなはっしんきをうめればつごうがいい)

どこにどんな発信機を埋めれば都合がいい?

(もんだいはみんなままをしんじきっていることとたぶんしんじつにたえられないことだな)

問題はみんなママを信じきっていることと、多分、真実に耐えられないことだな

(じぶんのこんせきをけすだけじゃだめだ)

自分の痕跡を消すだけじゃダメだ。

(あいてのこんせきもみねえと)

相手の痕跡も見ねえと

(ただのばかじゃなさそうだ)

タダのバカじゃ無さそうだ