面白い話 ~20年後の彼ら~ 第6話-1

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一方その頃…
第6話-2:https://typing.twi1.me/game/121469です
長編第12弾目です!
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問題文

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(いっぽうそのころできすぎはというと、しずかとのあいだにびみょうなくうきをかんじつつあった。)

一方その頃出木杉はというと、しずかとの間に微妙な空気を感じつつあった。

(しょうがっこうのころからしずかとはよくあそんだし、)

小学校の頃からしずかとはよく遊んだし、

(かのじょからのこういもすくなからずかんじる。まちがいなくいける、)

彼女からの好意も少なからず感じる。間違いなくいける、

(そうおもうのになぜのびたにえんりょしてしまうのだろう。)

そう思うのに何故のび太に遠慮してしまうのだろう。

(べつにのびたとしずかはつきあってるわけではないはずだ。なのに、どうして?)

別にのび太としずかは付き合ってるわけではないはずだ。なのに、どうして?

(できすぎ(これがただしいみらいではないからか?)

出木杉(これが正しい未来ではないからか?

(やはりしずかちゃんはのびたとむすばれるはずだからか・・・・・・?)

やはりしずかちゃんはのび太と結ばれるはずだからか……?

(いや、そんなのぼくらしくない。)

いや、そんなの僕らしくない。

(それじゃまるでうんめいをみとめるようなものじゃないか・・・・・・))

それじゃまるで運命を認めるようなものじゃないか……)

(じぶんじしんがなにをねがっているのかわからない。)

自分自身が何を願っているのかわからない。

(しずかのきもちがわからない。)

しずかの気持ちがわからない。

(なんとなく、にげだしたいようなきもちにかられた。)

何となく、逃げ出したいような気持ちに駆られた。

(しずか「あら?」)

しずか「あら?」

(できすぎ「どうしたんだい、しずかちゃん」)

出木杉「どうしたんだい、しずかちゃん」

(しずか「あれ・・・・・・すねおさんじゃない?」)

しずか「あれ……スネ夫さんじゃない?」

(できすぎ「え?すねおくんはたくしーでかえったはずじゃ・・・・・・」)

出木杉「え? スネ夫くんはタクシーで帰ったはずじゃ……」

(しずか「でも、ほら・・・・・・」)

しずか「でも、ほら……」

(しずかのいうとおり、すこしさきのろじにくろのとよたしゃがとめられていて、)

しずかの言うとおり、少し先の路地に黒のトヨタ車が停められていて、

(そのよこにこーとをきたすねおがたっていた。)

その横にコートを着たスネ夫が立っていた。

(できすぎ「すねおくん!どうしたんだい?かえったんじゃあ・・・・・・」)

出木杉「スネ夫くん!どうしたんだい? 帰ったんじゃあ……」

など

(すねお「いや、ちょっとようじをおもいだしてね。)

スネ夫「いや、ちょっと用事を思い出してね。

(いえからすぐにひきかえしてここできみたちをまってたんだ」)

家からすぐに引き返してここで君たちを待ってたんだ」

(しずか「すねおさん、でもいんしゅうんてんじゃないの?」)

しずか「スネ夫さん、でも飲酒運転じゃないの?」

(すねお「こまかいことはきにするなよ。)

スネ夫「細かいことは気にするなよ。

(ほら、ぜんぜんさけくさくないだろ?もうあるこーるはぬけたよ」)

ほら、全然酒臭くないだろ?もうアルコールは抜けたよ」

(できすぎ「で、ようじってなんなの?」)

出木杉「で、用事って何なの?」

(すねお「それはね・・・・・・」)

スネ夫「それはね……」

(そのとき、できすぎのうわぎのなかでけいたいがふるえた。)

そのとき、出木杉の上着の中で携帯が震えた。

(できすぎ「あ、ちょっとごめん。でんわが・・・・・・」)

出木杉「あ、ちょっとごめん。電話が……」

(でんわをとろうとしてできすぎはいぶかしむ。)

電話を取ろうとして出木杉はいぶかしむ。

(すねおのけいたいからのちゃくしんひょうじがでていたからだ。)

スネ夫の携帯からの着信表示が出ていたからだ。

(ふしぎにおもいつつもでんわにでる。)

不思議に思いつつも電話に出る。

(できすぎ「もしもし・・・・・・」)

出木杉「もしもし……」

(すねお「・・・・・・できすぎくん?すぐに、しずかちゃんをつれてにげ・・・・・・るんだ」)

スネ夫『……出木杉くん? すぐに、しずかちゃんを連れて逃げ……るんだ』

(おどろいてできすぎはめのまえのすねおをみる。)

驚いて出木杉は目の前のスネ夫を見る。

(かれはでんわをもってないし、なにもしゃべっていない。)

彼は電話を持ってないし、何も喋っていない。

(しかし、でんわのむこうのこえもすねおにちがいなかった。)

しかし、電話の向こうの声もスネ夫に違いなかった。

(すねお「にげて・・・・・・ぼくはさされた。)

スネ夫『逃げて……僕は刺された。

(さっきまでいしきがなかったんだ・・・・・・あいては・・・・・・」)

さっきまで意識がなかったんだ……相手は……』

(そこですねおのこえがとぎれる。またいしきをうしなったのかもしれない。)

そこでスネ夫の声が途切れる。また意識を失ったのかもしれない。

(そのとき、めのまえのすねおがこーとのうちぽけっとから)

そのとき、目の前のスネ夫がコートの内ポケットから

(ほうちょうをとりだしとっしんしてきた。)

包丁を取り出し突進してきた。

(しずかのみじかいひめい。)

しずかの短い悲鳴。

(できすぎはほうちょうをかばんでうけとめると、しずかのてをひきにげる。)

出木杉は包丁を鞄で受け止めると、しずかの手を引き逃げる。

(くるまをはさんですねおとたいじした。)

車を挟んでスネ夫と対峙した。

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