面白い話 ~20年後の彼ら~ 第6話-2
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問題文
(できすぎ「きみは・・・・・・きみはいったいだれだ?」)
出木杉「君は……君はいったい誰だ?」
(すねお「なにをいってるんだい?ぼくはすねおじゃないか」)
スネ夫「何を言ってるんだい? 僕はスネ夫じゃないか」
(できすぎ「うそだ!いまでんわしてきたのがほんもののすねおくんだろう。きみはにせものだ!」)
出木杉「嘘だ!今電話してきたのが本物のスネ夫くんだろう。君は偽者だ!」
(しずか「はな・・・・・・」)
しずか「鼻……」
(できすぎ「???」)
出木杉「???」
(しずか「はながあかいわ!!できすぎさん、あれはこぴーろぼっとだわ!)
しずか「鼻が赤いわ!!出木杉さん、あれはコピーロボットだわ!
(みらいのどうぐなの・・・・・・はなのぼたんをおせばとまるはずよ!」)
未来の道具なの……鼻のボタンを押せば止まるはずよ!」
(できすぎ「はなのぼたんを・・・・・・」)
出木杉「鼻のボタンを……」
(いいながらできすぎはにせすねおがのってきたくるまをみていた。)
言いながら出木杉は偽スネ夫が乗ってきた車を見ていた。
(きーがついている。そして、にせすねおがいる)
キーがついている。そして、偽スネ夫がいる
(じょしゅせきがわのどあはろっくされている。)
助手席側のドアはロックされている。
(できすぎ「しずかちゃん・・・・・・うんてんできるよね?」)
出木杉「しずかちゃん……運転できるよね?」
(こごえでしずかにいう。)
小声でしずかに言う。
(しずか「ええ、できるけど・・・・・・」)
しずか「ええ、出来るけど……」
(できすぎ「ぼくがやつをとめる。そのすきにきみはこのくるまにのってにげるんだ。)
出木杉「僕が奴を止める。その隙に君はこの車に乗って逃げるんだ。
(のびたくんかごうだくんにれんらくをとってすねおくんをたすけにいってくれ」)
のび太くんか剛田くんに連絡を取ってスネ夫くんを助けに行ってくれ」
(しずか「そんな!できすぎさんがあぶないわ!!」)
しずか「そんな!出木杉さんが危ないわ!!」
(できすぎ「だいじょうぶ、ぼくはじゅうどうをやってたから・・・・・・)
出木杉「大丈夫、僕は柔道をやってたから……
(それに、ほんもののすねおくんがけがをしてる。はやくたすけにいかないと」)
それに、本物のスネ夫くんが怪我をしてる。早く助けに行かないと」
(しずか「・・・・・・わかったわ」)
しずか「……わかったわ」
(できすぎ「よし、あいずでいくよ。1・・・・・・2の・・・・・・3!!」)
出木杉「よし、合図でいくよ。1……2の……3!!」
(しずかはうんてんせきのどあをあけすばやくくるまにのりこむと、きーをまわした。)
しずかは運転席のドアをあけ素早く車に乗り込むと、キーを回した。
(ふたりのいとにきづいたにせすねおが、)
二人の意図に気づいた偽スネ夫が、
(ぼんねっとをとびこえるようにしておそいかかってきた。)
ボンネットを飛び越えるようにして襲い掛かってきた。
(そのにせすねおにかばんをなげつけると、できすぎはほうちょうをもったてにくみつく。)
その偽スネ夫に鞄を投げつけると、出木杉は包丁を持った手に組み付く。
(にせすねお「くそ、はなせ!!」)
偽スネ夫「くそ、離せ!!」
(できすぎ「はな・・・・・・すもんか!しずかちゃん・・・・・・いそいで!!」)
出木杉「離……すもんか!しずかちゃん……急いで!!」
(しずかはうなずくと、あくせるをふみこむ。)
しずかは頷くと、アクセルを踏み込む。
(すこしばかりむちゃなすぴーどで、くるまがはっしんした。)
少しばかり無茶なスピードで、車が発進した。