面白い話　～20年後の彼ら～　第7話－2

(しずか「わたしは・・・・・・ひょっとして)

しずか「わたしは……ひょっとして

(のびたさんがどらちゃんをつくるからかなって」)

のび太さんがドラちゃんを作るからかなって」

(のびた「それじゃまるでたーみねーたーだ。それにぼくにどらえもんはつくれない」)

のび太「それじゃまるでターミネーターだ。それに僕にドラえもんは作れない」

(できすぎ「でも、ぼくらをころさなきゃいけないりゆうってなんだ？」)

出木杉「でも、僕らを殺さなきゃいけない理由って何だ？」

(じゃいあん「おれたちはむかしのぼうけんでみらいのあくにんに)

ジャイアン「俺たちは昔の冒険で未来の悪人に

(うらまれてることがあるかもしんねぇけど、できすぎはそうでもないだろ？」)

恨まれてることがあるかもしんねぇけど、出木杉はそうでもないだろ？」

(できすぎ「いや、わからないよ。そんなくべつしてないのかもしれない」)

出木杉「いや、わからないよ。そんな区別してないのかもしれない」

(じゃいあん「そうだ！これ・・・・・・」)

ジャイアン「そうだ！これ……」

(じゃいあんはぽけっとからぎんいろのつつとかいちゅうでんとうのようなものをとりだした。)

ジャイアンはポケットから銀色の筒と懐中電灯のようなものを取り出した。

(のびた「！！・・・・・・それは、くうきぴすとるに・・・・・・びっくらいと！？」)

のび太「！！……それは、空気ピストルに……ビックライト！？」

(じゃいあん「ああ、おまえがへやでたおれてるときに)

ジャイアン「ああ、おまえが部屋で倒れてるときに

(あいつらがおとしていったんだ」)

あいつらが落としていったんだ」

(のびたはじゃいあんのてからくうきぴすとるをうけとると、ゆびにはめてみる。)

のび太はジャイアンの手から空気ピストルを受け取ると、指にはめてみる。

(むかしぼうけんのしゅりょくぶきだったくうきぴすとる。なつかしくかんじた。)

昔冒険の主力武器だった空気ピストル。懐かしく感じた。

(くうきぴすとるをすねおからうけとったまくらにむけてかまえる。)

空気ピストルをスネ夫から受け取った枕に向けて構える。

(のびた「ばん！」)

のび太「バン！」

(なにもおこらない。)

何も起こらない。

(じゃいあん「おれ、おもいっきりそのくうきぴすとるにはいざらぶつけちまったからな。)

ジャイアン「俺、思いっきりその空気ピストルに灰皿ぶつけちまったからな。

(それに、そっちのびっくらいとはばってりーぎれらしい」)

それに、そっちのビックライトはバッテリー切れらしい」

(のびた「いや、かんぜんにきれてるわけじゃないよ。)

のび太「いや、完全に切れてるわけじゃないよ。