「 東京散歩 / 映秀。」

(しろいせんだけをあるくがせいかい)

白い線だけを歩くが「正解」

(くろをふんだらしんでしまう)

黒を踏んだら死んでしまう

(こどものころからずっとそうだった)

子供の頃からずっとそうだった

(ずっとずっとそういきてきたんだ)

ずっとずっとそう生きてきたんだ

(あしたしょうらいみらいせかいのわからないことをかたっていた)

明日将来未来世界のわからないことを語っていた

(わからないことをはなしていたかった)

わからないことを 話していたかった。

(しろいせんふめばあんぜんあんたいあんぱいなたいのこうしんにそい)

白い線踏めば安全安泰安パイな隊の行進に沿い

(しかれたれーるのうえでのきょうそう)

敷かれたレールの上での競争

(それたらまけだとせんせいはいった)

逸れたら負けだと先生は言った

(ものさしはゆいいつせいこうしっぱい)

物差しは唯一「成功失敗」

(このかちはいったいなにになるんだ)

「この価値は一体何になるんだ」

(じもんじとうをはじめたよる)

自問自答を始めた夜

(ぼくはひとり)

僕は一人

(あさやけいろにそまりそうなまっくろなそらをながめながら)

朝焼け色に染まりそうな 真っ黒な空を眺めながら

(ちょうきょりとらっくひろがるくらっく)

長距離トラック 広がるクラック

(すすむくろっくにもつことのないらっく)

進むクロックに持つことの無いラック

(きぼうややぼうかかげながら)

希望や野望 掲げながら

(きょうではなくてあしたのはなし)

今日ではなくて明日の話

(みじかいはりがよんをむくころみじめなぼくはどこにいるだろう)

短い針が4を向く頃惨めな僕はどこにいるだろう。

(きいてきいていきがしろいって)

「聞いて聞いて息が白い」って

(いみのないかいわえみのないぼくは)

意味のない会話笑みのない僕は

(けっきょくまたあかしんごうせんとうまたあきらめてれっとう)

結局また赤信号 先頭また諦めて劣等

(になりはててあるけずすすめずうもれて)

に成り果てて歩けず進めず埋もれて

(あんときああすりゃよかったな)

「あん時ああすりゃよかったな」

(ってなりたくないからやるしかないよ)

ってなりたくないからやるしかないよ

(あしぶみさえもするしかないよ)

足踏みさえもするしかないよ

(さいていでさいこうなせかいをまいしんしたんのうしあんらくし)

最低で 最高な 世界を 邁進し 堪能し 安楽死

(かんしょくでだんしょくなみらいをそうぞうしそうぞうしそうぞうしい)

寒色で 暖色な 未来を 想像し 創造し 騒々しい

(しろいいきにこころおどらせひとり)

白い息に心踊らせ一人

(くろいせんはふまないように)

黒い線は踏まないように

(しせんしせんはずれたらだっせんしてしぬ)

視線支線外れたら脱線して死ぬ

(へいこうせんにすすむよるよるよる)

平行線に進む夜 夜 夜

(よるすすみあるくよ)

夜ル進ミ歩ク よ

(ぼくときょうのはなしをしようよ)

僕と 今日の話をしようよ

(すばらしいあさにはなうたのこして)

素晴らしい朝に 鼻歌残して

(あたらしいあしたに)

新しい明日に

(とうきょうさんぽ)

東京散歩

(みぎにならえしてにのつぎじぶんで)

右にならえして二の次自分で

(ゆうせんじゅんいはだいこんらん)

優先順位は大混乱

(はつげんしゃらっぷじんせいぐろっぷ)

発言シャラップ 人生グロップ

(ぶれすわすれてかさなりあうとらっくらっぷ)

ブレス忘れて 重なり合うトラックラップ

(えいこうじこうでなんにもないのに)

栄光時効で何にもないのに

(わからずきづかずはいしゅうりょう)

分からず気づかずはい終了

(せいこうしっぱいだけがものさし)

成功 失敗 だけが物差し

(なんだかそんなのつまらないよな)

なんだかそんなのつまらないよな

(さいていでさいこうなせかいを)

最低で 最高な 世界を

(あしたじゃなくてきょうをいきろ)

明日じゃなくて 今日を生きろ

(みらいじゃなくていまをいきろ)

未来じゃなくて 今を生きろ

(えらんだみちにまちがえはないから)

選んだ道に間違えはないから

(いまのあしぶみはむだではないから)

今の足踏みは無駄ではないから

(ねおんからーをはおりながら)

ネオンカラーを羽織りながら

(ひとりあゆみつづけるよあけに)

一人 歩み 続ける 夜明けに

(とうきょうさんぽ)

東京散歩

(さいていでさいこうなせかいをまいしんしたんのうしあんらくし)

最低で 最高な 世界を 邁進し 堪能し 安楽死

(かんしょくでだんしょくなみらいをそうぞうしそうぞうしそうぞうしい)

寒色で 暖色な 未来を 想像し 創造し 騒々しい

(しろいいきにこころおどらせひとり)

白い息に心踊らせ一人

(くろいせんはふまないように)

黒い線は踏まないように

(しせんしせんはずれてもだいじょうぶだから)

視線支線外れても大丈夫だから

(へいこうせんにすすむよるよるよる)

平行線に進む夜 夜 夜

(よるすすみあるくよ)

夜ル進ミ歩ク よ

(ぼくといまのはなしをしようよ)

僕と今の話をしようよ

(すばらしいあさにはなうたのこして)

素晴らしい朝に鼻歌残して

(あたらしいよあけに)

新しい夜明けに

(とうきょうさんぽ)

東京散歩