シニカル

(さめないあくむにうなされるような)

醒めない悪夢に魘されるような

(げんじつにめをそむけていた)

現実に目を背けていた

(うつろなたいだにみをくさらせるのはぼんじんのさが)

虚ろな怠惰に身を腐らせるのは凡人の性

(あけないよるにはうあくまのような)

明けない夜に這う悪魔のような

(こどくにみみをふさぎねむる)

孤独に耳を塞ぎ眠る

(はかなげなれつじょうにこころをくわれるのはぐぶつのさが)

儚げな劣情に心を喰われるのは愚物の性

(くるってるほうはどっちだ)

狂ってる方はどっちだ

(おろかなほうはどっちだ)

愚かな方はどっちだ

(めまいをおこすような)

眩暈を起こすような

(きょうしゃのかけひき)

狂者の駆け引き

(わらってるほうはどっちだ)

笑ってる方はどっちだ

(かしこいほうはどっちだ)

賢い方はどっちだ

(よくふかきもののちえくらべ)

欲深き者の知恵比べ

(もうもくなけんじゃがみえないせかいをばかにしてんだ)

盲目な賢者が見えない世界を馬鹿にしてんだ

(もうそうのなかではきっとおまえがかみだろ)

妄想の中ではきっとお前が神だろ

(めのまえのないてるわたしさえ)

目の前の泣いてる私さえ

(すくえないばんのうのかみさまが)

救えない万能の神様が

(ちいさならくえんのなかでおどりくるって)

小さな楽園の中で踊り狂って

(そうぞうのせかいはきっとかんぺきなんだろう)

創造の世界はきっと完璧なんだろう

(あしもとでおびえるあなたさえ)

足元で脅える貴方さえ

(すくえないのはかみのいたずらか)

救えないのは神の悪戯か

(そうぞうりょくもぎもんもない)

想像力も疑問もない

(けがれさえしらないはくちのめでなにをみる)

穢れさえ知らないはくちの目で何を見る

(しょうさくなしんいに)

蕭索な嗔恚に

(しこうをこがすのははいしゃのさが)

思考を焦がすのは敗者の性

(うがってるほうはどっちだ)

穿ってる方はどっちだ

(みえてるほうはどっちだ)

観えてる方はどっちだ

(さいごにわらうのは)

最後に笑うのは

(わらわれるほうだ)

嗤われる方だ

(くるってるほうはどっちだ)

狂ってる方はどっちだ

(まともなほうはどっちだ)

まともな方はどっちだ

(どんよくなもののれとりっく)

貪欲な者のレトリック

(たいくつなぴえろがなみだをながしてばかにしてんだ)

退屈なピエロが涙を流して馬鹿にしてんだ

(もうそうのなかではきっとおまえがかみだろ)

妄想の中ではきっとお前が神だろ

(めのまえのにらみつくわたしさえ)

目の前の睨み付く私さえ

(すくえないゆうかんなかみさまが)

救えない勇敢な神様が

(うしなったらくえんのなかでおどりくるって)

失った楽園の中で踊り狂って

(そうぞうのせかいはきっとかんぺきなんだろう)

創造の世界はきっと完璧なんだろう

(あしもとでおびえるあなたさえ)

足元で脅える貴方さえ

(すくえないのはかみのいたずらか)

救えないのは神の悪戯か