ブラッドマキアージュ

(ねぇみて)

ねぇ見て

(あたしこんなにもなれる)

アタシこんなにもなれる

(あなたのために)

アナタのために

(ねぇなぜあなたがいるのに)

ねぇ何故アナタが居るのに

(どうしてあたしまだこどく)

どうしてアタシまだ孤独

(ひらりひらりとみなりをきかざって)

ヒラリヒラリと身なりを着飾って

(しゃなりしゃなりとひんせいむさぼりくって)

しゃなりしゃなりと品性貪り食って

(ねぇなぜあなたがいるのに)

ねぇ何故アナタが居るのに

(あたしのしらないあなたは)

アタシの知らないアナタは

(いらないみたくもない)

要らない見たくもない

(ちなまぐささが)

血なまぐささが

(あなたがまっているのに)

アナタが待っているのに

(いつまでたってもきえないきえない)

いつまでたっても消えない消えない

(それゆえなきだしたいほどこごえるようなうちゅうに)

それ故泣き出したい程凍える様な雨中に

(わたしはたっているひとりでたっている)

私は立っている一人で立っている

(ねぇもうじゃまものはいないわ)

ねぇもう邪魔者は居ないわ

(そうただあたしをみつめて)

そうただアタシを見つめて

(もうあたしいがいのだれかのために)

もうアタシ以外の誰かの為に

(やさしいあなたなんてひつようはないわ)

優しいアナタなんて必要は無いわ

(ねぇもうじゃまものはいないわ)

ねぇもう邪魔者は居ないわ

(どれほどのぞめどもうにどと)

どれ程望めどもう二度と

(こどくになんてなれない)

孤独になんてなれない

(まだわからない)

まだ分からない？

(あたしのあいはいらない)

アタシの愛は要らない？

(あくせくあんだのつたないつたないけいとのくびまき)

あくせく編んだの拙い拙い毛糸の首巻

(そうよねありふれたそぶりじゃ)

そうよねありふれた素振りじゃ

(あなたはそっぽむく)

アナタはそっぽ向く

(だけどねきっとすぐ)

だけどねきっと直ぐ

(あなたはいまなきがらかかえ)

アナタは今亡骸抱え

(あたしをみたひとみのいろ)

アタシを見た瞳の色

(くろぐろとよどんで)

黒々と淀んで

(どうして)

どうして

(こんなにあいしてるのに)

こんなに愛してるのに

(あなたはどっちらけ)

アナタはどっちらけ

(それならこっちから)

それならこっちから

(さよなら)

さよなら

(だけどほんとはぎゅっとしたいのに)

だけど本当はぎゅっとしたいのに

(あなたはなんにもいわないいえない)

アナタは何にも言わない言えない

(かなしきけつまつ)

悲しき結末

(さいごにやさしくそっとくちづけ)

最後に優しくそっと口付け

(だけどもなんかちがう)

だけども何か違う

(もとめたもんとちがう)

求めた物と違う

(げせないわ)

解せないわ