面白い話　～20年後の彼ら～　第11話－2

(それいぜんにたいむましんがあったはずもないから)

それ以前にタイムマシンがあったはずもないから

(やつらにおれたちのそんざいがばれることはない」)

奴らに俺たちの存在がばれる事はない」

(すねお「そんな・・・・・・いや、おかしい。)

スネ夫「そんな……いや、おかしい。

(そしたらおまえたちのいたじだいにはたいむましんはないわけだから、)

そしたらおまえたちのいた時代にはタイムマシンはないわけだから、

(おまえたちがたいむましんをもつこともできないはずじゃないか」)

おまえたちがタイムマシンを持つことも出来ないはずじゃないか」

(くろふく１「ふつうなら、な。だがおれたちはたいむましんのせいさくしゃを、)

黒服１「普通なら、な。だが俺たちはタイムマシンの製作者を、

(たいむましんにのりながらころした。わかるか？)

タイムマシンに乗りながら殺した。わかるか？

(つまりみらいがかわったそのしゅんかん、おれたちはたいむましんの)

つまり未来が変わったその瞬間、俺たちはタイムマシンの

(こうこうするよじげんくうかんにいたわけだ。みらいがかわったことによるしゅうせいも、)

航行する四次元空間にいたわけだ。未来が変わったことによる修正も、

(よじげんくうかんにはかんしょうできない。)

四次元空間には干渉できない。

(だから、おれたちはたいむぱらどくすのしゅうせいのえいきょうをうけなかったってわけさ」)

だから、俺たちはタイム・パラドクスの修正の影響を受けなかったってわけさ」

(すねお「じゃ、じゃあみらいがかわったしゅんかん)

スネ夫「じゃ、じゃあ未来が変わった瞬間

(ぐうぜんたいむましんにのっていたほかのにんげんは？」)

偶然タイムマシンに乗っていた他の人間は？」

(くろふく２「あ？ぜんいんころしたよ」)

黒服２「あ？ 全員殺したよ」

(くろふく１「あとは、たいむましんはつめいいぜんにたいむましんのそんざいを)

黒服１「あとは、タイムマシン発明以前にタイムマシンの存在を

(しってしまったおまえらをころせばおれたちのけいかくはかんぺきだ。)

知ってしまったおまえらを殺せば俺たちの計画は完璧だ。

(だれもおれたちをおうことはできなくなる」)

誰も俺たちを追うことは出来なくなる」

(じゃいあん「てめぇら、そんなことのためにじゃいこを、)

ジャイアン「てめぇら、そんなことのためにジャイ子を、

(すねおを、こんなめにあわせやがったのか！！！」)

スネ夫を、こんな目に合わせやがったのか！！！」

(くろふく２「いせいがいいな、ごりらやろうが・・・・・・ばん」)

黒服２「威勢がいいな、ゴリラ野郎が……バン」

(じゃいあん「ぐぁああ！！」)

ジャイアン「ぐぁああ！！」

(くうきぴすとるがじゃいあんのあしにあなをあける。)

空気ピストルがジャイアンの脚に穴を開ける。

(さしものごうけつじゃいあんもたまらずのたうちまわる。)

さしもの豪傑ジャイアンもたまらずのたうちまわる。

(すねお「じゃいあん！！！」)

スネ夫「ジャイアン！！！」

(くろふく１「おっと、うごくなよ。きずぐちがまたいっこふえるぜ？」)

黒服１「おっと、動くなよ。傷口がまた一個増えるぜ？」