面白い話　～20年後の彼ら～　第13話－3

(のびた（そうだ、うまくいけば・・・・・・）)

のび太(そうだ、うまくいけば……)

(のびた「ねぇ、ひとつきいていい？」)

のび太「ねぇ、ひとつ聞いていい？」

(くろふく１「あ？なんだ？」)

黒服１「あ？ 何だ？」

(のびた「いまのじかんをおしえてほしいんだ」)

のび太「今の時間を教えてほしいんだ」

(くろふく１「じかんだと？・・・・・・・・・・・・２３じ４８ふんだ。それがどうした」)

黒服１「時間だと？ …………２３時４８分だ。それがどうした」

(のびた「いや・・・・・・べつに。それより、あのろぼっとをみたかい？」)

のび太「いや……別に。それより、あのロボットを見たかい？」

(くろふく１「ああ、あれか。きになってはいたんだ。)

黒服１「ああ、あれか。気になってはいたんだ。

(２２せいきのねこがたろぼっとににている」)

２２世紀のネコ型ロボットに似ている」

(のびた「あれはぼくがつくったんだ。そしてでんげんはふつうのすいっちじゃない」)

のび太「あれは僕が作ったんだ。そして電源は普通のスイッチじゃない」

(くろふく１「おまえだいじょうぶか？もうすぐおれにころされるってのに、)

黒服１「おまえ大丈夫か？ もうすぐ俺に殺されるってのに、

(そんなはなしをしているよゆうがどこにある」)

そんな話をしている余裕がどこにある」

(のびた「はなしかけてやればいいんだ、それできどうする・・・・・・」)

のび太「話しかけてやればいいんだ、それで起動する……」

(くろふく１「だまれ。しにたいのか？」)

黒服１「黙れ。死にたいのか？」

(のびた「こういうんだ・・・・・・どらえもぉぉぉん！！！！」)

のび太「こう言うんだ……ドラえもぉぉぉん！！！！」

(のびたがさけんだ。)

のび太が叫んだ。

(そのこえにはんのうし、ｄｒ－１のでんげんがｏｎになる。)

その声に反応し、DR-1の電源がONになる。

(ぶぅん、というおととともにどらえもんのはながひかり・・・・・・かれはしゃべった。)

ブゥン、という音とともにドラえもんの鼻が光り……彼はしゃべった。

(ｄｒ－１「こん”ばん”わ。ぼく、どらえもん」)

DR-1「こん"バン"わ。ぼく、ドラえもん」

(きかいがくろふくのしんたいをしきんきょりからふきとばす。)

気塊が黒服の身体を至近距離から吹き飛ばす。

(ほんだなにたたきつけられたくろふくおとこはそのままきをうしなった。)

本棚に叩きつけられた黒服男はそのまま気を失った。