君とゲレンデ

(なんかげつもまえからたのしみにしてたせいかな)

何か月も前から楽しみにしてたせいかな

(やけにはやくめがさめちゃった)

やけに早く目が覚めちゃった

(きょうはいちにちいっしょにいれるね)

今日は一日一緒にいれるね

(ふたりきりではないけど)

ふたりきりではないけど…

(まちあわせばしょでめがあってから)

待ち合わせ場所で目が合ってから

(わかれのじかんまではいっしゅんですぎさる)

別れの時間までは一瞬で過ぎ去る

(あなたとあうひはいつもそう)

あなたと会う日はいつもそう

(あさのみじたくのじかんをかえしてほしいくらい)

朝の身支度の時間を返してほしいくらい

(だけどねはぐらかさないできいてほしい)

だけどねはぐらかさないで聞いてほしい

(はなしがひとつあったんだ)

話が一つあったんだ

(にねんまえからおもってること)

二年前から思ってること

(きょうもまたいえなかったわたしのなかの)

今日もまた言えなかった私の中の

(よわいむしはいまもわたしのなかに)

弱い虫は今も私の中に

(きょうはこんなにたのしかったのに)

今日はこんなに楽しかったのに

(どうしてだろうわたしなんだか)

どうしてだろう、私なんだか

(なみだがとまらないの)

涙が止まらないの

(きっとあなたのめにうつるあのこのにおいを)

きっとあなたの目に映るあの子の匂いを

(しってしまったからもうもどれない)

知ってしまったからもう戻れない

(きのうまでのせかいにはもうもどれない)

昨日までの世界にはもう、戻れない

(いつからふたりはそんなあまいくうき)

いつから二人はそんな甘い空気

(だすようになったの)

出すようになったの？

(わたしいっつもあなたみてたのに)

私いっつもあなた見てたのに

(なにもみえてなかったみたい)

何も見えてなかったみたい

(あなたばかりみてたせいで)

あなたばかり見てたせいで

(しせんのさきにきづけないまま)

視線の先に気づけないまま

(なんておろかなんだろうわたし)

なんて愚かなんだろう私

(わかってることはふたつ)

分かってることはふたつ

(あなたをおもってねむれないよるに)

あなたを思って眠れない夜に

(あなたはあのこのゆめをみてたってことと)

あなたはあの子の夢を見てたってことと

(あなたににあうそのみさんがも)

あなたに似合うそのミサンガも

(あんだのはあのこだってこと)

編んだのはあの子だってこと

(きみのしろいいきがおしえてくれた)

君の白い息が教えてくれた

(あのこへのおもいわすれたいな)

あの子への想い忘れたいな

(もうおそいのはわかってる)

もう遅いのは分かってる

(だけどねえはぐらかさないできいてよ)

だけど、ねえ、はぐらかさないで聞いてよ

(きょうがこんなにたのしかったのは)

今日がこんなに楽しかったのは

(ほかでもないあなたがいたから)

他でもないあなたがいたから

(あのこもいたとしてもだけどそれでも)

あの子もいたとしてもだけどそれでも

(きっとわたしのめにうつるあなたのえがおは)

きっと私の目に映るあなたの笑顔は

(もうわすれないわすれられない)

もう忘れない忘れられない

(やさしいんだねでもなみだはじぶんのてでふくよ)

優しいんだねでも涙は自分の手で拭くよ

(きのうまでのせかいにはもうもどれない)

昨日までの世界にはもう、戻れない