私以外私じゃないの／ゲスの極み乙女。

(わたしいがいわたしじゃないの)

私以外私じゃないの

(さえないかおでないちゃったよるをかさねて)

冴えない顔で泣いちゃった夜を重ねて

(たえまのないくらしをきょうもかさねた)

絶え間のない暮らしを今日も重ねた

(よくなりそうなあすにきたいするたびに)

良くなりそうな明日に期待する度に

(なんどもきょうをきょうだいのうらにかくした)

何度も今日を鏡台の裏に隠した

(うつるわたしはなんかいもまばたきしては)

映る私は何回も瞬きしては

(かわるこころにかんたんにどうようしたわ)

変わる心に簡単に動揺したわ

(だけどいがいとめをつぶったしゅんかんに)

だけど意外と目を瞑った瞬間に

(わるくないなっておもいながら)

悪くないなって思いながら

(あすをさとったんだ)

明日を悟ったんだ

(わたしいがいわたしじゃないの)

私以外私じゃないの

(あたりまえだけどね)

当たり前だけどね

(だからむくわれないきもちもせいりして)

だから報われない気持ちも整理して

(いきていたいの)

生きていたいの

(ふつうでしょう？)

普通でしょう?

(からをやぶったきになってる)

殻を破った気になってる

(だれかのこえがしたけど)

誰かの声がしたけど

(からにこもったはずだった)

殻にこもったはずだった

(わたしはもうそこにはいない)

私はもうそこにはいない

(わたしになってみてよ、ねえ)

私になってみてよ、ねえ

(わたしになってみたいんでしょ？)

私になってみたいんでしょ?

(こえにならないことばでじぶんがけむりにまかれた)

声にならない言葉で自分が煙に巻かれた

(はずかしくていえないけど)

恥ずかしくて言えないけど

(わたしにしかまもれないものを)

私にしか守れないものを

(みをけずってつむいだら)

身を削って紡いだら

(あんがいさ、わるくないかもよ)

案外さ、悪くないかもよ

(わたしいがいわたしじゃないの)

私以外私じゃないの

(あたりまえだけどね)

当たり前だけどね

(だからむくわれないきもちもせいりして)

だから報われない気持ちも整理して

(いきていたいとおもうのよ)

生きていたいと思うのよ

(わたしいがいわたしじゃないの)

私以外私じゃないの

(だれもかわれないわ)

誰も替われないわ

(きょうをとりだしてにげないようにして)

今日を取り出して逃げないようにして

(あすになげこんでめをあけたんだ)

明日に投げ込んで目を開けたんだ

(わたしいがいわたしじゃないの)

私以外私じゃないの

(どうやらあなたもそう)

どうやらあなたもそう

(だれもかわれないってことみたいね)

誰も替われないってことみたいね

(せをむけていいあった)

背を向けて言い合った

(だからわたしはもうこわくないんだ)

だから私はもう怖くないんだ

(よふけすぎをまつわ)

夜更け過ぎを待つわ

(きょうもむくわれないきもちをせいりしていきてたいっておもうの)

今日も報われない気持ちを整理して生きてたいって思うの

(いきをすいこんだ)

息を吸い込んだ