Eternal Weaving

(つちくれのなかからみいだされたものに)

土塊の中から　見出された者に

(あたえられたきせきここにひらく)

与えられた奇跡　此処に啓く

(おうをたたえるうたきざまれたせきひに)

王を讃える譜　刻まれた石碑に

(かなたからのなげきとおくひびく)

彼方からの嘆き　遠く響く

(いびつにねじれたおとぎばなしたどるたび)

歪に捻れたお伽話辿る度

(ふるびてとぎれたしんわたちを)

古びて途切れた神話達を

(ぬりかえて)

塗り替えて

(とわにはてることのないるてんするばんぶつから)

永久に果てることのない　流転する万物から

(きみのめをいろどったかんきをいまみせたまえよ)

君の瞳を彩った歓喜を　今、見せ給えよ

(せかいというゆりかごそこからこぼれおちた)

世界という揺籠　そこから溢れ落ちた

(なみだにしかうつせないいろ)

涙にしか映せない色

(ただおりこんでいくだけたぴすとりに)

ただ織り込んでいくだけ…タピストリに

(あでやかにきかざるこうきなるせつなの)

艶やかに着飾る　高貴なる刹那の

(きげきをよこいとにとおしていく)

喜劇を横糸に　通していく

(あくむのまといつくくずれゆくくおんの)

悪夢の纏い付く　崩れゆく久遠の

(ひげきをたていとにはりつめてく)

悲劇を縦糸に　張り詰めてく

(かたりべのうせたしんじつさえのこすため)

語り部の失せた真実さえ遺す為

(おりのようにしずむまぼろしから)

澱のように沈む幻から

(つくりだそう)

創りだそう

(とわにおわることのないるてんするそうぞうから)

永久に終わることのない　流転する創造から

(てのひらですくったひたんをさぁぬいあわそう)

手のひらで抄った悲嘆を　さぁ、縫い合わそう

(せかいというびょうしょではかなくうまれおちた)

世界という廟所で儚く産まれ落ちた

(かんびというねつにうかされ)

甘美という熱に浮かされ

(このいのちさえもやそう)

この命さえ燃やそう

(わがみはよろこびとかなしみのどろのなかでもがくくぐつ)

「我が身は喜びと悲しみの 　　　　　　　泥の中で踠く傀儡…」

(いなきみはものがたりのつむぎてびをもとめるえぴくろす)

「否、君は物語の紡ぎ手、 　　　　　美を求めるエピクロス」

(ひかりよあなたはなぜつくりだすことをやめないのか)

「光よ！ 　　貴方は何故、創り出すことを止めないのか」

(かげよそれはきみがもとめつづけるゆえそれはきみがひとたるゆえ)

「影よ！ それは君が求め続ける故、それは君が人たる故」

(ねがわくばせかいにうつくしきげいじゅつをあたえたまえ)

「願わくば、世界に美しき芸術を与え給え！」

(とわにはてることのないるてんするばんぶつから)

永久に果てることのない　流転する万物から

(かみがみがのぞんだむそうをいまかたちにしよう)

神々が望んだ夢想を　今、形にしよう

(せかいというきゅうでんかざるべきたぴすとり)

世界という宮殿、飾るべきタピストリ

(おわりのないはたおりのけいふを)

終わりのない機織りの系譜を

(さぁうけついでつくろうわれらともに)

さぁ、受け継いで繕う…我ら共に