意味が分かると怖い話98 概要欄に説明あり
今年もゆったりまったりと更新いたしますのでよろしくお願いいたします。
解説
ずっと聞こえていた包丁の音は、少年が母親を切り刻んでいる音。
キャベツは真っ二つのままだった。
というのは、おそらく料理中を襲われたのであろう。
ゲームの時刻は概算であるが、の件は警察官の言葉。
少年の話をもとに語っており、
少年は死んでいない。
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問題文
(しょうねんがしょうがっこうからきたく。)
少年が小学校から帰宅。
(「ただいま」)
「ただいま」
(しょうねんはらんどせるをじしつにおくと、)
少年はランドセルを自室に置くと、
(りびんぐへとちょっこうした。)
リビングへと直行した。
(だいどころでは、とんとんとんと)
台所では、トントントンと
(ほうちょうをたたくおとがなりひびいていた。)
包丁を叩く音が鳴り響いていた。
(しょうねんは１６：００から)
少年は16：00から
(１９：００ごろまで)
19：00ごろまで
(てれびげーむをしていた。)
テレビゲームをしていた。
(きおくのかぎりでは、)
記憶の限りでは、
(しょうねんはそのあいだににかいといれにいき、)
少年はその間に二回トイレに行き、
(げーむのこうりゃくほうをききに、)
ゲームの攻略法を聞きに、
(だいどころまえのろうかのところにあるでんわのこきをとり、)
台所前の廊下のところにある電話の子機を取り、
(りびんぐへともどっていった。)
リビングへと戻っていった。
(ちなみにげーむをしていたじかんはがいさんではあるが、)
ちなみにゲームをしていた時間は概算ではあるが、
(しょうねんはほぼまちがいないといっている。)
少年はほぼ間違いないと言っている。
(「おかあさん、きょうのばんごはんなに？」)
「お母さん、今日の晩御飯なに？」
(しょうねんはてれびにめをむけたまま、)
少年はテレビに目を向けたまま、
(ははおやにたずねる。)
母親に尋ねる。
(ははおやはりょうりのじゅんびをしているのか、)
母親は料理の準備をしているのか、
(へんじはなく、ただただほうちょうをたたくおとがつづいた。)
返事はなく、ただただ包丁を叩く音が続いた。
(しょうねんはははおやはあまりきげんがよくないのだとおもい、)
少年は母親はあまり機嫌がよくないのだと思い、
(それいじょうきくのをやめた。)
それ以上聞くのをやめた。
(げーむにあきたしょうねんは、)
ゲームに飽きた少年は、
(１９：３５ごろに)
19：35ごろに
(おふろにはいろうとした。)
お風呂に入ろうとした。
(しかしふろがまにはおゆがはっておらず、)
しかし風呂釜にはお湯が張っておらず、
(もんくをいおうとおもったがやめた。)
文句を言おうと思ったがやめた。
(そのあとおふろがわき、)
その後お風呂が沸き、
(てれびをみるのをやめて、)
テレビを見るのをやめて、
(２０：００ごろおふろにはいったという。)
20：00ごろお風呂に入ったという。
(おふろにはいりながらしょうねんはくうふくをかんじたという。)
お風呂に入りながら少年は空腹を感じたという。
(「おかあさん、ばんごはんまだ？」)
「お母さん、晩御飯まだ？」
(そのとき、しょうねんはいわかんをかんじたという。)
その時、少年は違和感を感じたという。
(「おばさん、だれ？」)
「おばさん、誰？」
(ほんかんがきんりんじゅうみんからのつうほうでかけつけたとき、)
本官が近隣住民からの通報で駆け付けた時、
(しょうねんとじょせいはむきあっていた。)
少年と女性は向き合っていた。
(じょせいはめをみひらき、)
女性は目を見開き、
(くちをいっぱいにひらいて)
口をいっぱいに開いて
(けいれんしながらわらっていたという。)
痙攣しながら笑っていたという。
(そのあともてはほうちょうをたたきつづけ、)
その後も手は包丁を叩き続け、
(きゃべつはふたつにわれていたままだった。)
キャベツは二つに割れていたままだった。