意味が分かると怖い話100 概要欄に説明あり

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プレイ回数2158難易度(3.9) 1925打 長文
船乗り
ついにシリーズ100作目
この日にシリーズ100とはなかなかですよね。
ぜひ100作終わるまで配信終われません。
お待ちしております。

解説
この船は帆船です。
風がないと帰れません。
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 モロ 6343 S 6.4 97.8% 295.6 1918 43 48 2024/10/31
2 tetsumi 5154 B+ 5.3 96.9% 373.3 1986 62 48 2024/11/07

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問題文

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(とつぜんのあらしがやってきた。)

突然の嵐がやってきた。

(わたしのちちおやのだいからながきにわたり)

私の父親の代から永きにわたり

(おおうなばらをわたってきたこのはんせんも、)

大海原を渡ってきたこの帆船も、

(これだけのおおなみのまえでは、)

これだけの大波の前では、

(みずうみにおちたいちまいのはっぱのようなもの。)

湖に落ちた一枚の葉っぱのようなもの。

(じゆうをうばわれ、おおなみにあおられるたびに)

自由を奪われ、大波に煽られるたびに

(みぎへひだりへとゆれるせんたい。)

右へ左へと揺れる船体。

(わたしをふくめたくっきょうなふなのりたちも、)

私を含めた屈強な船乗りたちも、

(このあらしがやんでくれることを、)

この嵐がやんでくれることを、

(ただただいのるしかなかった。)

ただただ祈るしかなかった。

(するとそのいのりがつうじたのか、)

するとその祈りが通じたのか、

(ふしぎなことに)

不思議なことに

(わたしのめのまえにろーぶをまとったしょろうのおとこ、)

私の目の前にローブを纏った初老の男、

(かみさまがあらわれたのだ。)

神様が現れたのだ。

(とうぜんのことながら、かみさまにあうのはこれがはじめてだという。)

当然のことながら、神様に会うのはこれが初めてだという。

(ただひとめみてそのおとこがかみだとわかったのは、)

ただ一目見てその男が神だとわかったのは、

(いまはなきちちおやがのこしたこうかいにっしのひょうしにかかれた)

今は亡き父親が残した航海日誌の表紙に書かれた

(うみのかみさまのさしえに)

海の神様の挿絵に

(あまりにもそのすがたがこくじしていたからだという。)

あまりにもその姿が酷似していたからだという。

(おどろくわたしをよそにして、かみさまはいった。)

驚く私をよそにして、神様は言った。

など

(「わたしはしぜんをつかさどるうみのかみである。)

「私は自然を司る海の神である。

(どんなねがいでもひとつだけ、おまえのすきなねがいをかなえてやろう」)

どんな願いでも一つだけ、お前の好きな願いを叶えてやろう」

(しょうじき、はんしんはんぎではあったが、)

正直、半信半疑ではあったが、

(これまでにけいけんしたことのないようなおおきさのあらしのなか、)

これまでに経験したことのないような大きさの嵐の中、

(とつぜんあらわれたかみさまは、まさにわたりにふねである。)

突然現れた神様は、まさに渡りに船である。

(「ならば、このあらしをとめておれたちを・・・このふねをたすけてくれ!!)

「ならば、この嵐を止めて俺達を…この船を助けてくれ!!

(かぜを、あれくるうおおなみをしずめ、なみひとつないしずかなうみに!」)

風を、荒れ狂う大波を沈め、波一つ無い静かな海に!」

(しばらくだまりこんだあと、かみはけげんそうなかおで)

しばらく黙り込んだ後、神は怪訝そうな顔で

(おれのようすをうかがいながらこうたずねてきた。)

俺の様子をうかがいながらこう尋ねてきた。

(「おかしなことをいうにんげんだな。ほんとうにそれでいいんだな?」)

「おかしなことを言う人間だな。本当にそれでいいんだな?」

(「あぁ、はやくしてくれ!ちくしょう、せんたいがきしむおとがしてきやがった。)

「あぁ、早くしてくれ!チクショウ、船体が軋む音がしてきやがった。

(あぁ・・・もうふねがもたない。たのむ、はやく!」)

あぁ・・・もう船がもたない。頼む、早く!」

(「そんなにいうならしかたがないな、そのねがいをかなえてやろう。」)

「そんなに言うなら仕方がないな、その願いをかなえてやろう。」

(そういうとまぶしいひかりがかみのぜんしんをつつんだかとおもうと、)

そういうとまぶしい光が神の全身を包んだかと思うと、

(おそるおそるめをあけたわたしのめのまえには、)

恐る恐る目を開けた私の目の前には、

(さきほどまでのあらしがうそのようにやんでおり、)

先ほどまでの嵐がウソのようにやんでおり、

(なみかぜひとつないうみのけしきがひろがっていた。)

波風一つない海の景色が広がっていた。

(そしてきがつけば、かみのすがたはもうなかった。)

そして気が付けば、神の姿はもうなかった。

(それにしてもだ、)

それにしてもだ、

(なぜおれがねがいをいったあと、)

なぜ俺が願いを言った後、

(かみはけげんそうなかおをしたんだろうか。)

神は怪訝そうな顔をしたんだろうか。

((あぁ、そうか。どんなねがいでもかなえることができるかみである。)

(あぁ、そうか。どんな願いでも叶えることができる神である。

(もくてきちにふねごといどうしてもらえばよかったのか。))

目的地に船ごと移動してもらえば良かったのか。)

(だが、そうしてはこのたびがあじけないものになってしまう。)

だが、そうしてはこの旅が味気ないものになってしまう。

(うみのうえでいきて、うみのうえでしぬ。)

海の上で生きて、海の上で死ぬ。

(これがおれのたびにおけるるーるであり)

これが俺の旅におけるルールであり

(ふなのりどうというものだ。)

船乗り道というものだ。

(わたしはねっからのふなのりなのだ。)

私は根っからの船乗りなのだ。

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