狂言回し

(ぜんぶぜんぶすてさって)

全部全部捨て去って

(のこったものをかいならして)

残った物を飼い慣らして

(いざゆかんはどうのせいどうを)

いざ行かん覇道の正道を

(かっぽかっぽと)

闊歩、闊歩と

(やぶれたすーつきこなして)

破れたスーツ着こなして

(どろみずでかおをあらって)

泥水で顔を洗って

(きずおったってそうわらって)

傷負ったってそう笑って

(みちをまっすぐ)

道をまっすぐ

(たちどまってもいいさ)

立ち止まっても良いさ

(そんなひまないわさあいっぽ)

そんな暇ないわさあ一歩

(まよったっていいさ)

迷ったって良いさ

(ああそろそろかくごをきめなよ)

嗚呼、そろそろ覚悟を決めなよ

(まけなきゃいけない)

負けなきゃいけない

(かつには)

勝つには

(まけなきゃいけない)

負けなきゃいけない

(なんども)

何度も

(まけなきゃいけないってことを)

負けなきゃいけないって事を

(わかってないね)

分かってないね

(まけなきゃいけない)

負けなきゃいけない

(なんども)

何度も

(まけなきゃいけない)

負けなきゃいけない

(なんども)

何度も

(ながしたちをすくっては)

流した血を掬っては

(のみほすのさ)

飲み干すのさ

(ただしさはふせいかいで)

正しさは不正解で

(ばつだってまるになった)

×だって〇になった

(さいりょうをにぎるてはこのてじゃないから)

裁量を握る手はこの手じゃないから

(まゆをぬらして)

眉を濡らして

(いつのひかとくいしばって)

いつの日かと食いしばって

(えがおつくって)

笑顔作って

(はらのそこしたをだして)

腹の底舌を出して

(まけなきゃいけない)

負けなきゃいけない

(かつには)

勝つには

(まけなきゃいけない)

負けなきゃいけない

(なんども)

何度も

(まけなきゃいけないってことを)

負けなきゃいけないっ事を

(わかってないね)

分かってないね

(まけなきゃいけない)

負けなきゃいけない

(なんども)

何度も

(まけなきゃいけない)

負けなきゃいけない

(なんども)

何度も

(まけてもしねぬどうりが)

負けても死ねぬ道理が

(ゆいいつわたしのせいぎだった)

唯一私の正義だった

(まぶたふさいで)

瞼塞いで

(しゅうでんしゃをまって)

終電車を待って

(もういっそっておもった)

もういっそって思った

(あのひをふりはらって)

あの日を振り払って

(たちどまってもいいさ)

立ち止まっても良いさ

(そんなひまないわもういっぽ)

そんな暇ないわもう一歩

(まよったっていいさ)

迷ったって良いさ

(ああそろそろかくごをきめなよ)

嗚呼、そろそろ覚悟を決めなよ

(まけなきゃいけない)

負けなきゃいけない

(かつには)

勝つには

(まけなきゃいけない)

負けなきゃいけない

(なんども)

何度も

(まけなきゃいけないってことを)

負けなきゃいけないって事を

(わかってないね)

分かってないね

(まけなきゃいけない)

負けなきゃいけない

(なんども)

何度も

(まけなきゃいけない)

負けなきゃいけない

(けれども)

けれども

(まけてもかまわないんじゃない)

負けても構わないんじゃない

(そんなしょうぶないだろうが)

そんな勝負ないだろうが

(まけなきゃいけない)

負けなきゃいけない

(かつには)

勝つには

(まけなきゃいけない)

負けなきゃいけない

(なんども)

何度も

(まけなきゃいけないってことを)

負けなきゃいけないって事を

(わかってないね)

分かってないね

(なんどもなんどもなんどもなんどもなんども)

何度も何度も何度も何度も何度も

(まけなきゃいけないってことを)

負けなきゃいけないってことを

(しったのなら)

知ったのなら

(まけてはいけない)

負けてはいけない

(こんどは)

今度は

(まけてはいけない)

負けてはいけない

(さいごは)

最後は

(かたなきゃいけないってことを)

勝たなきゃいけないってことを

(わかってるから)

分かってるから