最終列車/Co shu Nie

(いつのまにのっていたかはわからない)

いつの間に乗っていたかはわからない

(とらんくひとつでせきについてたの)

トランクひとつで席についてたの

(ねえぼくらはどこへむかっているんだろうね)

ねえ僕らはどこへ向かっているんだろうね？

(かたみちきっぷげんていのれっしゃはもうすぴーどで)

片道切符限定の列車は猛スピードで

(せんろのおわりをめざしてる)

線路の終わりを目指してる

(たどりつくばしょがどこかなんて)

たどり着く場所がどこかなんて

(だれにもわからないのです)

誰にもわからないのです

(つぎはしゅうてんしゅうてん)

「「次は終点、終点」」

(しろはしずかにうつむきすわってた)

白は静かに俯き座ってた

(くろはなみだをながしまどをたたきいのった)

黒は涙を流し窓を叩き祈った

(ばくぜんとしたふあんはまぼろしさ)

漠然とした不安は幻さ

(ぼくらにできることはかぎられている)

僕らにできることは限られている

(しっているのにぬぐえないのはじったいがつかめないから)

知っているのに拭えないのは　実体が掴めないから

(ねえどうしてぼくらまだみらいがみえないの)

ねえどうして　僕らまだ未来が見えないの？

(うまれたときからきまってたなんて)

生まれた時から決まってたなんて

(あたまのなかでなんどもりふれいんしてる)

頭の中で何度もリフレインしてる

(とまらないれっしゃはしゅうてんをこえてちゅうをまう)

止まらない列車は　終点を越えて宙を舞う

(きおくよほしのようにはしれはしれ)

記憶よ　星のように走れ走れ

(ぼくのちょうどまんなかをつらぬいて)

僕の丁度真ん中を貫いて

(さいごににぎったてがよぎって)

最期に握った手が過って

(さよならがいえなかったのをおもいだして)

サヨナラが言えなかったのを思い出して

(ぼくは)

僕は、