意味が分かると怖い話132 概要欄に説明あり
解説
ぱちぱちうるさいし、臭いし。
すでに練炭自殺をした後で、
語り手は自分が死んだことに気付いていない。
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問題文
(かいしゃにりすとらされて)
会社にリストラされて
(じさつをけついした。)
自殺を決意した。
(だが、ひとりでしぬゆうきがなかったおれは、)
だが、一人で死ぬ勇気がなかった俺は、
(じさつさいとでなかまをつのった。)
自殺サイトで仲間を募った。
(するとさんにんのだんじょからへんじをもらった。)
すると三人の男女から返事をもらった。
(すうじつご)
数日後
(おれらはいなかのちいさなぺんしょんにおとずれた。)
俺らは田舎の小さなペンションに訪れた。
(もちろんじさつするためにな。)
もちろん自殺するためにな。
(そのうちよるになって、)
そのうち夜になって、
(しぬまえのさいごのさかもりをして、)
死ぬ前の最後の酒盛りをして、
(おのおののみのうえばなしをした。)
各々の身の上話をした。
(「ここあついね、ぱちぱちうるさいし、くさいし」)
「ここ熱いね、パチパチうるさいし、臭いし」
(とひとりのおんなのこがいうから、)
と一人の女の子が言うから、
(どらいぶすることにした。)
ドライブすることにした。
(もういんしゅうんてんなんてかんけいない。)
もう飲酒運転なんて関係ない。
(どうせしぬんだから。)
どうせ死ぬんだから。
(どらいぶのとちゅう、)
ドライブの途中、
(しゃないでもいろいろなはなしでもりあがっていたら)
車内でもいろいろな話で盛り上がっていたら
(おれはみんなにしんきんかんをおぼえて、)
俺はみんなに親近感を覚えて、
(じさつするのがだんだんいやになってきた。)
自殺するのがだんだんいやになってきた。
(「なあ、やっぱりじさつするのやめない?)
「なあ、やっぱり自殺するの止めない?
(おれ、おまえたちとはいいともだちになれそうなきがするんだ」)
オレ、お前たちとはいい友達になれそうな気がするんだ」
(おもいきってうちあけると、みんなしくしくとなきだした。)
思い切って打ち明けると、みんなシクシクと泣き出した。
(となりにいたおんなのこがおれをみていった。)
隣にいた女の子がオレを見て言った。
(「・・・もしかして、きづいてないの・・・?」)
「…もしかして、気付いてないの…?」