そつおめしき・ふる

(ねぇ、かわっちゃうかな～)

ねぇ、変わっちゃうかな～

(３ねんかよったこのまちのつうがくろは)

3年通ったこの街の通学路は

(もうすてちゃうんだな～)

もう捨てちゃうんだな～

(かかとふんだくせのついたうわばきは)

踵踏んだ癖のついた上履きは

(かんじょうせんにのって)

環状線に乗って

(めりーごーらんどにのって)

メリーゴーランドに乗って

(おなじばしょでぐるぐるめぐって)

同じ場所でぐるぐる巡って

(けしきながめていた)

景色眺めていた

(すこしずつでも)

少しずつでも

(かわってゆくみらいに)

変わってゆく未来に

(こんどはうちらのてで)

今度はうちらの手で

(きれいないろでぬってみようと)

綺麗な色で塗ってみようと

(さぁ～！)

さぁ～！

(せすじはふあんとうらはらに)

背筋は不安と裏腹に

(ぴんとしちゃうけど)

ピンとしちゃうけど

(てのひらに「ひと」かいて)

手のひらに「人」書いて

(すきでもないうただったのに)

好きでもない歌だったのに

(なんだかきょうは)

なんだか今日は

(なみだでうたうこうか)

涙で歌う校歌

(さぁなにかこうかな)

さぁなに描こうかな

(かんしゃのきもちをつむいだこのこくばんに)

感謝の気持ちを紡いだこの黒板に

(ねぇまじにてるよね)

ねぇマジ似てるよね

(たんにんのかおいつものあかいじゃーじきせて)

担任の顔いつもの赤いジャージ着せて

(にゅうがくしきのときはぶかぶかだったせいふくも)

入学式の時はぶかぶかだった制服も

(いつのまにかなじんで)

いつの間にか馴染んで

(きるのはきょうがさいごだから)

着るのは今日が最後だから

(みんなならんでえがおでしゃしんとって)

みんな並んで笑顔で写真撮って

(かわらないゆうじょうとまたあうひはやくそくして)

変わらない友情とまた会う日は約束して

(でもおとなになるのがまだすこしさきだから)

でも大人になるのがまだ少し先だから

(きおくれしちゃってるんだ)

気後れしちゃってるんだ

(まだしらないわたしに)

まだ知らない私に

(にあうすてきないろをさがしたいんだ)

似合う素敵な色を探したいんだ

(せなかにはえてきたつばさは)

背中に生えてきた翼は

(まだまだちいさくてたよりなくみえるんだ)

まだまだ小さくて頼りなく見えるんだ

(あおいはるをうたったうたは)

青い春を歌った歌は

(かがやくみらいをはばたけってゆうけれど)

輝く未来を羽ばたけって言うけれど