0→limit

(ひかりあびてこえをあげ)

光浴びて声を上げ

(いろおんどなまえとふえるせかい)

色 温度 名前と増える世界

(ぐちゃぐちゃのちきゅうにこんにちは)

ぐちゃぐちゃの地球に こんにちは

(どろどろのげんしょにさようなら)

ドロドロの原初に さようなら

(たてよこにくぎりついに)

縦横に区切り 遂に

(きみとぼくとのちがいにきづき)

君と僕との違いに気づき

(ひとつきりのものがたりはじまり)

一つきりの物語 始まり

(うやむやのげんしょにさようなら)

有耶無耶の原初に さようなら

(よろこびもかなしみも)

喜びも 悲しみも

(ほしのかずほどふえてはすぎさり)

星の数ほど増えては過ぎ去り

(わすれてしまうことさえみのがし)

忘れてしまうことさえ見逃し

(すてたふくのかずさえもしらない)

捨てた服の数さえも知らない

(あいするとはなんなのか)

愛するとはなんなのか

(ぜんとあくとのさかいはあるのか)

善と悪との境はあるのか

(きせいじじつだけつもりぼくらは)

既成事実だけ積もり 僕らは

(ずっとこどものまま)

ずっと子供のまま

(すごしたまちのうつろい)

過ごした街の移ろい

(じょじょにしるえいえんのないくらし)

徐々に知る永遠の無い暮らし

(とまどうらいふたいむつづくらいふたいむ)

戸惑う ライフタイム 続くライフタイム

(ゆめはやがておもいでに)

夢はやがて思い出に

(ふりかえればたよりないほそみち)

振り返れば頼りない細道

(かじかむらいふたいむつづくらいふたいむ)

悴む ライフタイム 続くライフタイム

(かねなしからひまなしに)

金無しから暇無しに

(しあわせになれずにつづくせかい)

幸せになれずに続く世界

(ぐちゃぐちゃのふとんにこんにちは)

ぐちゃぐちゃの布団に こんにちは

(どろどろのけつえきにこんにちは)

ドロドロの血液に こんにちは

(おおあじになるくらし)

大味になる暮らし

(そのなかでふときみとてをつなぎ)

その中でふと君と手をつなぎ

(ひとつきりのゆびわにしばられて)

一つきりの指輪に縛られて

(ひとりきりのじかんとはおわかれ)

一人きりの時間とはお別れ

(よろこびもかなしみも)

喜びも 悲しみも

(ほしのかずほどへてにぶくくもり)

星の数ほど経て鈍く曇り

(わすれてしまうことさえみのがし)

忘れてしまうことさえ見逃し

(そうしきしたかずさえもしらない)

葬式した数さえも知らない

(いつかえたつぎのいのち)

いつか得た次の命

(やがてつぎのつぎのいのちもなり)

やがて次の次の命も生り

(きせいじじつだけつもりぼくらは)

既成事実だけ積もり 僕らは

(ずっとみじゅくなまま)

ずっと未熟なまま

(いつまでもつきはてない)

いつまでも尽き果てない

(よくとそうとおくないおわり)

欲と そう遠くない終わり

(みまもるらいふたいむつむぐらいふたいむ)

見守る ライフタイム 紡ぐ ライフタイム

(きおくはやがてむになり)

記憶はやがて無になり

(ふりかえればむすうのこうさてん)

振り返れば無数の交差点

(あせてくらいふたいむつむぐらいふたいむ)

褪せてく ライフタイム 紡ぐ ライフタイム

(こうかいなどないとわらえたならよかったけれど)

後悔などないと 笑えたならよかった けれど

(こうかいのないそくせきにたりるほどわたしはすなおじゃない)

後悔のない足跡に 足りるほど私は 素直じゃない

(いつかふたたび)

いつか再び

(ひかりはとじられていく)

光は閉じられていく