メカクシアニン

(にげこんだよるのすきままたきみはわらっていた)

逃げ込んだ　夜の隙間　また君は　わらっていた

(ばらうりのあわいかんじょうながめてはためいきした)

バラ売りの　淡い感情　眺めては　ため息した

(くなんかんなんわらってかるくいなして)

苦難艱難笑って軽くいなして

(すぐにめをつぶってまたおしころして)

すぐに目をつぶってまた押し殺して

(よりどりみどりとりそろえられたてごろなかんじょうにうもれた)

よりどりみどり取り揃えられた手頃な感情に埋もれた

(うつろなぼくは)

虚ろな僕は

(なんどめだったっけわすれちゃったんだ)

何度目だったっけ？　忘れちゃったんだ

(ねぇ、おしえてくれ)

ねぇ、教えてくれ

(きっとなんどめだったっていみはないのさ)

きっと　何度目だったって　意味は無いのさ

(ほら、つぎへいこう)

ホラ、次ヘ行コウ

(めがさめたゆめをみていたまたきみはわらっていた)

目が覚めた　夢を見ていた　また君は　わらっていた

(しらけだすひがしのそらにじみだすせかいのかげ)

白けだす　東の空　滲み出す　世界の影

(ｒｅａｄｙｍａｄｅのかめんにまたすがって)

readymadeの仮面にまた縋って

(みせつけられたすがおをあざわらって)

見せつけられた素顔を嘲笑って

(それでこたえがわからなくたってじごうじとくだっていうのは)

それで答えがわからなくたって自業自得だっていうのは

(わかってるんだ)

分かってるんだ

(なんまんかいだってくりかえすんだ)

何万回だって　繰り返すんだ

(すりきれたでぃれい)

擦り切れたディレイ

(まってどんなおとだっけもうわかんないよ)

待って　どんな音だっけ？　もうわかんないよ！

(もうゆるしてよ)

もう許してよ

(のらりくらりまいにちをかるくいなして)

のらりくらり毎日を軽くいなして

(えがおのしたになにかをおしころして)

笑顔の下に何かを押し殺して

(いたみをしらずしあいほうきしてすこあれすのままにげだせる)

痛みを知らず試合放棄して0-0のまま逃げ出せる

(はずだったのに)

筈だったのに

(なんどめだったっけわすれちゃったんだ)

何度目だったっけ？　忘れちゃったんだ

(ねぇ、おしえてくれ)

ねぇ、教えてくれ

(きっとなんどめだったっていみはないのさ)

きっと　何度目だったって　意味は無いのさ

(ほら、つぎへいこう)

ホラ、次ヘイコウ

(なんどめだったっていみがないなら)

何度目だったって　意味が無いなら

(そのこえからせ)

その声枯らせ

(きっとなんどでもうたうようそのうたを)

きっと　何度でも歌うよ　嘘の歌を

(めかくしのまま)

メカクシのまま