ここにあるもの

(うつろうきせつまちはきらめく)

移ろう季節 街はきらめく

(ひとりですごすにはにぎやかすぎるけど)

一人で過ごすには賑やかすぎるけど

(そういえばへやのはいちもかえてみたんだ)

そういえば部屋の配置も変えてみたんだ

(あのころよりはすこしだけひろくなったよ)

あの頃よりは少しだけ広くなったよ

(きみがいないとなにもできないぼくじゃもうないけど)

キミがいないと何も出来ないボクじゃもうないけど

(やっぱりなにかがたりないみたいだ)

やっぱり何かが足りないみたいだ

(かわりゆくまちなみ)

変わりゆく街並み

(かわらないおもいだけが)

変わらない想いだけが

(あのひのままいまもずっときみをまってる)

あの日のまま今もずっとキミを待ってる

(もどれないきおくのなか)

戻れない記憶の中

(なんどもなんどもなをよんだ)

何度も何度も名を呼んだ

(あいたいんだまだぬくもりがのこってるよ)

会いたいんだ まだ温もりが残ってるよ

(このてのなかぬくもりがここにあるよ)

この手の中 温もりがここにあるよ

(ずっとつづいていたこうさてんのこうじも)

ずっと続いていた交差点の工事も

(やっとおわってじゅうたいもないしかいてきなひびさ)

やっと終わって渋滞もないし快適な日々さ

(きみがすきだったあのみせのまえをとおるたびに)

キミが好きだったあの店の前を通る度に

(おもいだすけれどわるいきぶんじゃないよ)

思い出すけれど悪い気分じゃないよ

(かわりゆくきせつに)

変わりゆく季節に

(かわらないおもいだけが)

変わらない想いだけが

(あのひのままいまもずっとずっとたってる)

あの日のまま今もずっとずっと立ってる

(ともにすごしたじかんをとめるひつようなんてない)

共に過ごした時間を止める必要なんてない

(ぼくらのとけいのはりはまだうごいているよ)

ボクらの時計の針はまだ動いているよ

(きみがいないとなにもないわけじゃないけど)

キミがいないと何もない訳じゃないけど

(なかったことにはできないみたいだ)

なかったことには出来ないみたいだ

(かわりゆくじだいに)

変わりゆく時代に

(かわらないおもいだけが)

変わらない想いだけが

(あのひのままのえがおでずっとのこってる)

あの日のままの笑顔でずっと残ってる

(もどれないことくらいはもう)

戻れないことくらいはもう

(とっくにわかっているけれど)

とっくにわかっているけれど

(それでもいいよぬくもりといきていくよ)

それでもいいよ 温もりと生きていくよ

(だってそれがきみがさいごにのこした「ここにあるもの」)

だってそれがキミが最後に残した「ここにあるもの」

(ここにあるよ)

ここにあるよ

(ここにあるよ)

ここにあるよ