白色手帳

(きみとさびしさはきっといっしょにあらわれた)

君と寂しさは きっと一緒に現れた

(まぬけなぼくはながいあいだわからなかった)

間抜けな僕は 長い間解らなかった

(がわにいないときもつよくさけぶこころのがわには)

側にいない時も 強く叫ぶ心の側には

(きみがいることをさびしさからおしえてもらった)

君がいる事を 寂しさから教えてもらった

(てとてをつないだらいつかはなれてしまうのかな)

手と手を繋いだら いつか離れてしまうのかな

(おくびょうなぼくはいちいちかんがえてしまった)

臆病な僕は いちいち考えてしまった

(てのひらがおぼえたじぶんとちかいじぶんのじゃないおんど)

掌が覚えた 自分と近い 自分のじゃない温度

(きみがいないことをぬくもりからおしえてもらった)

君がいない事を 温もりから教えてもらった

(くれぐれもきをつけてできればわらっていて)

くれぐれも気を付けて 出来れば笑っていて

(わすれたらそのままでたましいののぞむほうへ)

忘れたらそのままで 魂の望む方へ

(ぼくもそうするからさちょっとじかんかかりそうだけど)

僕もそうするからさ ちょっと時間かかりそうだけど

(なくたびにわかるんだよちっともひとりじゃなかった)

泣く度に解るんだよ ちっともひとりじゃなかった

(さよならしたときはじめてちゃんとみつめあった)

さよならした時 初めてちゃんと見つめ合った

(たりないことばのひとつひとつをだきしめた)

足りない言葉の ひとつひとつを抱き締めた

(まっすぐなまなざし)

真っ直ぐな眼差し

(ぼくもいたことをさよならからおしえてもらった)

僕もいた事を さよならから教えてもらった

(きみとさびしさはずっといっしょにいてくれていた)

君と寂しさは ずっと一緒にいてくれていた

(よわかったぼくがみようとしなかったところにいた)

弱かった僕が 見ようとしなかった所にいた

(そこからやってくるなみだがなによりのあかし)

そこからやってくる涙が 何よりの証

(きみがいることをさびしさからおしえてもらった)

君がいる事を 寂しさから教えてもらった

(くれぐれもきをつけてできればわらっていて)

くれぐれも気を付けて 出来れば笑っていて

(だまされてもうたがってもえらんだことだけはしんじて)

騙されても疑っても 選んだ事だけは信じて

(わらわれてもまよってもたましいののぞむほうへ)

笑われても迷っても 魂の望む方へ

(おもいだしてもそのままでこころをいためないで)

思い出してもそのままで 心を痛めないで

(きみのいきるあしたがすきそのときとなりにいなくても)

君の生きる明日が好き その時隣にいなくても

(いったでしょういえるんだよ)

言ったでしょう 言えるんだよ

(いつもひとりじゃなかった)

いつもひとりじゃなかった