意味が分かると怖い話261 概要欄に説明あり

解説
本来これは2つの別々の文章。
主人公の名前がアキコだから混同してしまう。
この文章、必ず2行ずつ段落分けされてて、
しかも、必ずしも意味的な場所で区切られていないのを、不思議に思いませんでしたか?
各段落の1行目には扉のこと、2行目にはラジオのことしか出てこない。
1行目がいわばアキコA、2行目がアキコB
だからまず、アキコAの物語と、アキコBの物語に分ける。
ついでにタイトルも二つに分割してみる。
するとこうなる。
改行が多すぎて収まりきらないので、続きはコメント欄に書きます。
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問題文
(あきこはまっくらなへやのなかに、しずかにすわっていました。)
アキコは真っ暗な部屋の中に、静かに座っていました。
(あきこはらじおをきくのがすきでした。)
アキコはラジオを聴くのが好きでした。
(あきこのせいかつはたんちょうなものでした。)
アキコの生活は単調なものでした。
(らじおだけがたのしみだったのです。)
ラジオだけが楽しみだったのです。
(みっかにいちど、ほそくしろいじょせいのてが、)
三日に一度、細く白い女性の手が、
(いっしゅん、とびらをひらきます。)
一瞬、扉を開きます。
(かのじょはいつもらじおのおんりょうをちょうせつしていました。)
彼女はいつもラジオの音量を調節していました。
(そしてすぐにとびらはとじられてしまうのです。)
そしてすぐに扉は閉じられてしまうのです。
(おんりょうがてきせつだとあきこがおもったことは、)
音量が適切だとアキコが思ったことは、
(いちどもありませんでした。)
一度もありませんでした。
(あきこは、ふしぎにおもいました。)
アキコは、不思議に思いました。
(しろくておおきなもくせいのらじおは、なにかがへんでした。)
白くて大きな木製のラジオは、何かが変でした。
(かんがえればかんがえるほど、あきこはきみょうだとおもいました。)
考えれば考えるほど、アキコは奇妙だと思いました。
(そのらじおがおんがくをならすことは、けっしてなかったからです。)
そのラジオが音楽を鳴らすことは、決してなかったからです。
(でも、あきこがうまれてからずっと、それはくりかえされていました。)
でも、アキコが生まれてからずっと、それは繰り返されていました。
(とりとめもないつぶやきと、)
とりとめもないつぶやきと、
(へんなさけびごえがきこえるだけ。)
変な叫び声が聞こえるだけ。
(あるひ、みっかたってもとびらがひらきませんでした。)
ある日、三日たっても扉が開きませんでした。
(「なぜ?」とあきこはおもいました。)
「なぜ?」とアキコは思いました。
(よっかめにとびらは、くろいてでひらかれました。)
四日目に扉は、黒い手で開かれました。
(ついにあきこは、あっときづきました。)
ついにアキコは、アッと気付きました。
(それがあきこがさいごにみたものでした。)
それがアキコが最後に見たものでした。
(あきこがらじおだとおもっていたものは、)
アキコがラジオだと思っていたものは、
(らじおではなかったのです。)
ラジオではなかったのです。