なんとなく消したストーリー

(かえりみちちっぽけなまどからこぼれたひが)

帰り道ちっぽけな窓からこぼれた灯が

(さびしげにみえるまちのせなかを)

寂しげに見える街の背中を

(うつしだしかげをのばす)

映し出し影を伸ばす

(やけにおもいくうきがためすようにからみつく)

やけに重い空気が試すように絡みつく

(まるでぼくだけがとりのこされて)

まるで僕だけがとり残されて

(じかんがとまったみたい)

時間が止まったみたい

(うつろいにとまどうまちなみとひとなみ)

移ろいに戸惑う街並と人波

(うつろなことばとびかう)

虚ろな言葉飛び交う

(きのうがなかったようにすすんでるただしく)

昨日がなかったように進んでる　正しく

(だれもがおなじみちをいくなか)

誰もが同じ道を行く中

(たどりつくばしょはどこだろう)

辿り着く場所はどこだろう

(おもいえがいてみてはしせんをおとす)

思い描いてみては視線を落とす

(なんとなくけしたすとーりー)

なんとなく消したストーリー

(こわれそうでもだきしめてたい)

壊れそうでも抱き締めてたい

(きみはここにいるから)

君はここにいるから

(ふたりがみうしなわぬように)

2人が見失わぬように

(あわただしくながれるつたなかったおもいでが)

あわただしく流れる拙かった思い出が

(せばめるせかいをみがきあげてく)

狭める世界を磨きあげてく

(ひにくなつじつまあわせ)

皮肉な辻褄合わせ

(ことばのぬけがらのきめられたかずだけ)

言葉の抜け殻の決められた数だけ

(くうかんをうめつくして)

空間を埋めつくして

(このなみだがそらをにじませていくだけ)

この涙が空を滲ませていくだけ

(ゆめのつづきにほほえむきみは)

夢の続きに微笑む君は

(ふききえるほのおじゃないから)

吹き消える炎じゃないから

(てをとっておやすみ)

手をとっておやすみ

(だれもがおなじみちをいくなか)

誰もが同じ道を行く中

(たどりつくばしょはどこだろう)

辿り着く場所はどこだろう

(おもいえがいてみてはしせんをおとす)

思い描いてみては視線を落とす

(なんとなくけしたすとーりー)

なんとなく消したストーリー

(こわれそうでもだきしめてたい)

壊れそうでも抱き締めてたい

(きみはここにいるから)

君はここにいるから

(ふたりがみうしなわぬように)

2人が見失わぬように

(とぎれないように)

途切れないように