意味が分かると怖い話269 概要欄に説明あり
解説
語り手は幽霊。
「医大を卒業して」の件は死んだ兄の病気と同じ患者を治せるほどの医者になるんだということ。
おかずがない理由もそういうこと。
母さんと弟には語りては見えていないのだ。
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問題文
(ありふれたじょうけい。これもいっしゅのしあわせなのかもしれない。)
ありふれた情景。これも一種の幸せなのかもしれない。
(おとうととかあさんと3にんのゆうしょく。)
弟と母さんと3人の夕食。
(かいわもほとんどないんだけど、ちゃぶだいをかこんでもくもくと)
会話もほとんどないんだけど、ちゃぶ台を囲んで黙々と
(ごはんをたべるのも、へいわなしょうこなんだろう。)
ご飯を食べるのも、平和な証拠なんだろう。
(ちちはものごころついたころにはいえにはいなかった。)
父は物心ついたころには家にはいなかった。
(なぜちちはいないのかなんてかあさんにきいたこともなかった。)
なぜ父はいないのかなんて母さんに聞いたこともなかった。
(ひつようだとおもったことなかったし。)
必要だと思ったことなかったし。
(かあさんはかろうぎみでさいきんびょうきがち。)
母さんは過労気味で最近病気がち。
(よくねこんだりするのでしんぱい。)
良く寝込んだりするので心配。
(ものわすれもはげしいし。)
物忘れも激しいし。
(でもいっしょうけんめいおれやおとうとのめんどうをみてくれる。)
でも一生懸命俺や弟の面倒を見てくれる。
(はやくらくにしてあげたいんだけどね。)
早く楽にしてあげたいんだけどね。
(おとうとはらいねん、いだいをじゅけんするそうだ。)
弟は来年、医大を受験するそうだ。
(いだいをそつぎょうして、)
医大を卒業して、
(おれがわずらっているびょうきをなおすいしゃになるんだっていってくれた。)
俺が患っている病気を治す医者になるんだって言ってくれた。
(「おれのことはいいから、じぶんがほんとうにやりたいことをやれよ」)
「俺のことはいいから、自分が本当にやりたいことをやれよ」
(というんだが、きくみみをもたない。)
というんだが、聞く耳を持たない。
(まあ、おれのじまんなおとうとなわけだが。)
まあ、俺の自慢な弟なわけだが。
(さいきんきづいたんだけど、ごはんのときはおれだけおかずがないんだよ。)
最近気付いたんだけど、ご飯の時は俺だけおかずがないんだよ。
(かあさん、だいじょうぶかな。)
母さん、大丈夫かな。