ついのすみか

(とじまりのあまいごご)

戸締りの甘い午後

(せんぷうきのかぜにまう)

扇風機の風に舞う

(むねのやけるにおい)

胸の焼けるにおい

(てつかずのあこがれや)

手付かずの憧れや

(はんでおしたあきらめが)

判で押した諦めが

(でたらめおどりだす)

でたらめ踊りだす

(めいばめんすぎたあたりで)

名場面過ぎたあたりで

(すりきれたてーぷをまきもどす)

すり切れたテープを巻き戻す

(ずっとすんでるこのへやで)

ずっと住んでるこの部屋で

(ふとなにかをおもいだす)

ふと何かを思い出す

(てがかりをくいつぶし)

手がかりを食いつぶし

(かんびーるをながしこみ)

缶ビールを流し込み

(うすれてくおもかげ)

薄れてく面影

(かいしょうなしのまどべから)

甲斐性なしの窓辺から

(こうきあつのうみべまで)

高気圧の海辺まで

(つづいてるたそがれ)

続いてるたそがれ

(ゆっくりてをはなれてく)

ゆっくり手を離れてく

(さびしさもいつかはたびにでる)

寂しさもいつかは旅に出る

(ずっとすんでるこのへやを)

ずっと住んでるこの部屋を

(ただきせつがとおりすぎるだけ)

ただ季節が通り過ぎるだけ

(くちぶえふくれこーどきく)

口笛吹く　レコード聴く

(へいおんなひびをはやしたて)

平穏な日々を囃し立て

(たいようがしずむ)

太陽が沈む

(ゆっくりてをはなれてく)

ゆっくり手を離れてく

(さびしさもいつかはたびにでる)

寂しさもいつかは旅に出る

(ずっとすんでるこのへやで)

ずっと住んでるこの部屋で

(またばめんをまきもどし)

また場面を巻き戻し

(ふとなにかをおもいだし)

ふと何かを思い出し

(このきせつをやりすごすだけ)

この季節をやり過ごすだけ