Orphans / cero

(ひねもすきりさめのうすあかりがつつむびゃくやのかよう)

終日　霧雨の薄明かりが包む　白夜の火曜

(きがくるいそうなわたしは)

気が狂いそうなわたしは

(いえでのけいかくをじっこうにうつしてみる)

家出の計画を実行に移してみる

(さえないくらすめいとがとうひこうのぱーとなー)

冴えないクラスメイトが逃避行のパートナー

(かれはむくちなうえにおーとばいをもっていたから)

彼は無口なうえにオートバイを持っていたから

(さーびすえりあでこどものようにはしゃぐ)

サービスエリアで子供のようにはしゃぐ

(くらすめいとがのんきでわたしもわらう)

クラスメイトが呑気で　わたしも笑う

(おとうとがいたならこんなかんじかも)

弟がいたなら　こんな感じかも

(おろかしいところがとてもにている)

愚かしいところが　とても似ている

(べつのせかいでは)

（別の世界では）

(ふたりはきょうだいだったのかもね)

２人は姉弟だったのかもね

(べつのせかいがもし)

（別の世界がもし）

(さばくにとざされていてもだいじょうぶ)

砂漠に閉ざされていても大丈夫

(あぁかみさまのきまぐれなそのみてにすくいあげられて)

あぁ　神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

(あぁわたしたちはここにいるのだろう)

あぁ　わたしたちは　ここに　いるのだろう

(ひねもすのりまわしてまちにもどってきたびゃくやのすいよう)

終日　乗り回して町に戻ってきた　白夜の水曜

(つかれきったぼくはそのまませいふくにきがえてがっこうへとむかう)

疲れ切った僕はそのまま制服に着がえて学校へと向かう

(やすんだあのこはうみみてないてた)

休んだあの子は海みて泣いてた

(くらすめいとのほんぽうさがちょっとわらえた)

クラスメイトの奔放さが　ちょっと笑えた

(あねがいたならあんなかんじかもしれない)

姉がいたなら　あんな感じかもしれない

(べつのせかいで)

別の世界で

(あぁかみさまのきまぐれなそのみてにすくいあげられて)

あぁ　神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

(あぁぼくたちはここにいるのだろう)

あぁ　僕たちは　ここに　いるのだろう