咲かせや咲かせ

(いまとなればなごりゆき)

今となれば名残雪

(むしはあるくいよいよと)

虫は歩く　いよいよと

(かぎりあるものがうたう)

限りあるものが謡う

(ねむりふゆをこえて)

眠り冬を超えて

(まちどおしやうめさくらはなみずき)

待ち遠しや梅　桜　ハナミズキ

(かおればちょうにみつばちがまう)

燻れば蝶に蜜蜂が舞う

(しょうじょうめいけつはよきいひんかな)

清浄明潔　はよ来いひんかな

(いまはただようこうに)

今はただ陽光に

(だれがゆめをえがく)

誰が夢を描く

(さあさもっとおどれやおどれ)

さあさ　もっと踊れや踊れ

(ばんまでなるこならせ)

晩まで鳴子鳴らせ

(はなふぶきさかせやさかせ)

花吹雪　咲かせや咲かせ

(あたらしきはるのひきたれ)

新しき春の日来たれ

(ゆきとけてつちかおれば)

雪解けて土香れば

(かわずもなくげらげらと)

蛙も鳴く　げらげらと

(くさはめぶきやまわらう)

草は芽吹き山笑う

(ねむりふゆをこえて)

眠り冬を超えて

(ちょうしよけりゃ)

調子よけりゃ

(えいさほいさそこのしゅう)

えいさ　ほいさ　そこの衆

(まけたらそれのめめまうまで)

負けたらそれ飲め　目舞うまで

(しょうじょうせぜあらよっと)

生生世世　あらよっと

(しらぬこと)

知らぬこと

(いまはただはなむけと)

今はただ餞と

(みながゆめをえがく)

皆が夢を描く

(さあさもっといわえやいわえ)

さあさ　もっと祝えや祝え

(ばんまでまつりあかせ)

晩まで祭りあかせ

(みなかこえさかせやさかせ)

皆囲え　咲かせや咲かせ

(あたらしきはるのひくれば)

新しき春の日来れば

(こころもまたいぶく)

心もまた息吹く

(どんとさわげおまえがたてやくしゃ)

どんと騒げ　お前が立役者

(おどるあほうにみるあほう)

踊る阿呆に見る阿呆

(かんしゃかんしゃでやっつてたたきひょうしにのれ)

感謝感謝で八つ　手叩き拍子に乗れ

(うんとさわげそらだいちまでふるわせろ)

うんと騒げ　そら大地まで震わせろ

(どんとさわげおいもわかいもそいやと)

どんと騒げ　老いも若いもそいやと

(さあさもっとおどれやおどれ)

さあさ　もっと踊れや踊れ

(ばんまでなるこならせ)

晩まで鳴子鳴らせ

(はなふぶきさかせやさかせ)

花吹雪　咲かせや咲かせ

(あたらしきはるのひきたれ)

新しき春の日来たれ

(さあさもっといわえやいわえ)

さあさ　もっと祝えや祝え

(ばんまでまつりあかせ)

晩まで祭りあかせ

(みなかこえさかせやさかせ)

皆囲え　咲かせや咲かせ

(あたらしきはるのひくれば)

新しき春の日来れば

(こころもまたいぶく)

心もまた息吹く

(さかせやさかせ)

咲かせや咲かせ